
ただ、さすがに350店以上をいちいち写真と地図付きで紹介するわけにもいかないようで、大半は文章や解説付きリストでの紹介に留まります。たとえるなら、先輩が美味しいお店を紹介してくれる語りのような本。
カツカレーとかトルコライスはあるけれど、B-1グランプリに出場するような町おこしの名物料理とか、他でさんざん語られているラーメンとかお好み焼きは基本的に除外するというスタンスの本で、東京編のみなのはちょっと残念。
この本での「目からウロコ」は、寿司屋なのにカツ丼がある!のひとこと。考えてみれば、寿司屋は寿司しか出さないのが当たり前。
でも、隣の駅前にあった寿司屋では、お寿司も出すけれど丼物も普通においてあり、家族の誕生日とか仕事が忙しくて残業のある日は、その店から「カツ丼」とか「鶏モモのバター焼」なども配達を頼んだものでした。
その店も今はなく、同じ屋号の町工場になっていますが、なんでも出す店というのは、まだ外食産業が発達していなかった時代の名残なのかもしれません。
カツ丼を出す寿司屋か……食べたいなあ……。
【東京B級グルメ放浪記】【知られざる名店を探せ!】【鈴木隆祐】【光文社知恵の森文庫】