
内容的には『七人の侍』と『サムライ7』くらい違うというか、『水戸黄門』と『最強ロボ ダイオージャ』くらい違うというか。でも、「国王陛下の銃士隊に入れてもらおうと、ど田舎のガスコーニュからパリにやってきた青年ダルタニャンは、腕は立つが喧嘩っ早い単細胞。パリへの道中で枢機卿の衛士隊と因縁がつき、パリの街で見かけた衛士隊のロシュフォール伯爵を追いかけるうちに、今度は衛士隊と敵対している銃士隊でも名の知れた“三銃士”と呼ばれる面々と片っ端から決闘沙汰になり……とシノプシスを語っていけば、何も原作と変わっていないのにねえ……。
さて、この『三銃士』という話は、大デュマの代表作である『ダルタニャン物語』の第1部のこと。これに第2部『二十年後』、第3部『ブラジュロンヌ子爵』と続いて、三部作全11巻を構成します。
これだけ長いので普通は『三銃士』しか店頭に並んでいません。それも第1部をダイジェストして1冊本にしていることが多いかな。ダルタニャンのパリへの旅立ちから最後までを読もうと思ったら、今は復刊ドットコムの新装版しかないようです。全冊セットでないと買えなかったので、買いましたよ!(>_<)
それはともかく『三銃士』だけでも十分に面白いですよね。
敵味方にらみあった戦場のど真ん中でのピクニックとか、「ここは俺に任せて、おまえは行け!」の王道展開で進むロンドン行きと後に残してきた三銃士をダルタニャンが順番に迎えに行くくだりとか大好きです。
【三銃士】【友を選ばば三銃士】【アレクサンドル・デュマ】【王妃の首飾り】