付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「頑丈足軽 左兵衛次譚」 竹雀怪人

2011-12-01 | 時代・歴史・武侠小説
 「ライトノベルとはキャラクター中心の小説だ」という意見には違和感があって、「なら時代劇とか、もろラノベじゃないか」と思っていた。ストーリーそのものより、キャラクターの魅力に作品の重きがおかれているというなら、野村胡堂の『銭形平次』だって、池波正太郎の『長谷川平蔵』だって、まず登場人物が魅力的であってこそ、物語が引き立つのです……てなことをエラそうに思っていたところで手に取ったのがコレ。

 頑丈な足軽が幼き若様を連れて国境を越えるまでの物語。大槌を振りまわす頑丈なフンドシ娘がすべての小編。
 話はそれだけだけれど、「ライトノベルとはキャラクター中心の小説だ」というのであれば、このニッチな主人公こそラノベそのものである。

【完全鉄鋼(ふるめたる)戦国絵巻】【頑丈足軽 左兵衛次譚】【竹雀怪人】【竹雀綾人】【南洋文芸叢書】【金平糖】【サベージ】
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「いっちばん」 畠中恵

2011-12-01 | 時代・歴史・武侠小説
 久々の畠中恵です。
 病弱だけれどお人好しで知恵が回る若だんなが、周囲の妖たちと謎を解いたり仲介やら仲裁に走ったりする「しゃばけ」シリーズの7冊目。この前の話を買っていたかどうか思い出せず、この覚え書きを検索して確認。雑誌連載で読んだ分もあったりして、買ったかどうか、読んだかどうか、わからなくなることも頻繁。メモはしておくもんです。もう『クリスタルシンガー』を笑えません。
 今回は天狗に掠われる話やら掏摸を捕まえる話など5編。熱意はあるのに美味い菓子を作れない菓子職人・栄吉が修行に出かけ、白壁のお雛ちゃんが薄化粧にしてみて、若だんなの周囲の人たちも少しずつ変わっていきます。そして、高橋留実子との対談が巻末に。

【いっちばん】【畠中恵】【劇画村塾】【天狗】【管狐】
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