
そんなある日、見知らぬ子供が遊園地にやってきて、「父ちゃん!」と叫んだ。
自分に子供がいるなんて寝耳に水だが、その少年は自分の父親はセリザワアキラだと言い張り、彼の若い頃の写真を持っていた……。
子供は苦手なのに遊園地で働く独身貧乏男に、いきなり子供ができて右往左往する話。
話としては面白かったけれど、元気な家出少年も、笑わない女上司の馨さんも、真面目な後輩も、結局、主人公の地に足のつかないところを肯定して終わるのに違和感。
人と人の間に信頼のつながりができて、主人公の夢が肯定され、もう一度夢に向かって足を踏み出す勇気が与えられる……そこが作者の言いたいポイントなんだろうけれど、逆にそれで良いの!?と言いたくなるんですよね。みんなそんなに主人公にとって、都合の良い人間で良いの?と。
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