
小さな避難所がいかに多くの物資や人を集め、自分たちだけではなく周囲の同じような避難所を助け、助け合いのネットワークを広げていったかを当事者たちの証言と長期密着取材で綴った1冊。
「ある意味、明友館は不平等をやっていたかもしれない。けど、その不平等が、有事の際には平等だったりするんです」
マハラジャ六本木・オーナー 大原俊弘の言葉。
自治体や自衛隊、あるいは大きなボランティア団体では「みんな平等」の思想が支援を滞らせていました。物資を必要とする人がそこにいて、物資がそこにあったとしても、全員分がそろうまでは渡せない。
でも、明友館のやり方は違う。物資は集められるだけ集める。そして渡せるだけ渡す。数が足りなければ、小さい子供や老人から渡す。元気な大人は残りが集まるまで我慢するし、余れば周囲の足りない避難所や避難者を探してお裾分けする。
明友館の唯一のルールは「ウンコをしたら、水を流す」それだけ。
“日常”の姿は人それぞれだけれど、これが、人間が人間らしく生活していく第一歩。それ以上のルールは必要ない。
ただ、これも人がいてこそ。
ちゃんと役割を果たせる人間が集まっていて、仕事を分担できていたからこそ機能した奇跡。それは頭にいれて読まないといけないと思いました。
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