付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「笑う、避難所」 頓所直人

2012-02-05 | 伝記・ノンフィクション
 東日本大震災で生き残った人々が身を寄せる無数の避難所。その中でも公の支援が届かない、届きにくい自主避難所の1つである石巻・明友館は、その独特な活動と存在感で異彩を放っていた。
 小さな避難所がいかに多くの物資や人を集め、自分たちだけではなく周囲の同じような避難所を助け、助け合いのネットワークを広げていったかを当事者たちの証言と長期密着取材で綴った1冊。

「ある意味、明友館は不平等をやっていたかもしれない。けど、その不平等が、有事の際には平等だったりするんです」
 マハラジャ六本木・オーナー 大原俊弘の言葉。

 自治体や自衛隊、あるいは大きなボランティア団体では「みんな平等」の思想が支援を滞らせていました。物資を必要とする人がそこにいて、物資がそこにあったとしても、全員分がそろうまでは渡せない。
 でも、明友館のやり方は違う。物資は集められるだけ集める。そして渡せるだけ渡す。数が足りなければ、小さい子供や老人から渡す。元気な大人は残りが集まるまで我慢するし、余れば周囲の足りない避難所や避難者を探してお裾分けする。

 明友館の唯一のルールは「ウンコをしたら、水を流す」それだけ。
 “日常”の姿は人それぞれだけれど、これが、人間が人間らしく生活していく第一歩。それ以上のルールは必要ない。
 ただ、これも人がいてこそ。
 ちゃんと役割を果たせる人間が集まっていて、仕事を分担できていたからこそ機能した奇跡。それは頭にいれて読まないといけないと思いました。

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「まおゆう魔王勇者5」 橙乃ままれ

2012-02-05 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「弱くて一杯いるってさ。すげー暴力的だよ。弱い奴らが不幸になると、それが真実かどうかなんておかまいなしに、強いやつを一斉に指さして、お前が悪だっていうんだ」
 それに抗議をすると「ほら、やっぱり」と大喜びで、そんな人間を救う理由はないけれど……と、勇者の言葉。報われなくても救ってしまうのが勇者。

 ついに最終決戦で、本編の最終巻。
 勇者が1人だというきまりが無いように、魔王が1人でなくてはならない決まりもない。
 みんなが願ったとおりのラストシーンに拍手。

 本編は終わりでも、外伝はもう少し続くようなので、それも愉しみ。

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