付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「妖怪アパートの幽雅な日常(7)」 香月日輪

2012-02-17 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
「どんなにありえない妄想でも、想像の世界で自由に遊べばいいんだ。それを責めるのは間違いだ。問題は、本人がそれをコントロールできているかどうかだからな」
 簿記とパソコン担当の教諭、千晶直巳の言葉。

 物語は卒業シーズン、そして春休み。秋音ちゃんが卒業して、猫娘の桔梗さん登場。そして妖怪の卵と幽霊のまり子さんの話で締め……となります。
 帯にもあるけれど、千晶先生が生徒たちに贈った言葉、「助けてくれる人は必ずいる。必ずだ!」を見て、ガンオケのドラマCD「白の章」でのトラの台詞を思い出して、熱くなってしまいました。どこの、どんな者にも味方は必ずいるんだ!というアレ。
 大人が読んでも面白いけれど、この卒業の回を読んでもわかるけれど、この話はあくまでジュブナイル。大人が子供のために書いた本だなあと思いました。人生の先輩から、後輩たちに伝えておきたいことがある。そういう本です。

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コメント
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