
勇者認定を与えられる前に魔王が倒されてしまい、少年ラウルは王都のマジックショップで働く日々だが、ある日、店にやってきた胡散臭げなバイト志望の若者の履歴書を盗み見てびっくり。
「名前・フィノ、前職・魔王の世継ぎ、志望動機・親父が倒されたから」
そのフィノがあろうことか採用されてしまい、ラウルはその教育係を拝命してしまう。
「フハハハハ。よくぞ我がレジまでたどりついたな、お客様め!」
「ストップ! ストップ!……いったん落ち着こうか」
「お金を通じて、みんな自分の労働で他人の労働を買ってるんだよ! 人間の社会って、そうやって成り立ってるんだ」
「みんな自分のために働いてるのに、それが他のみんなの役に立つんだよ!
経済行為の意義に目覚めたフィノ・ブラッドストーン。
勇者も魔王も食べていかんといけないんだよという話。
単なるドタバタになりそうなところを、フィノが経済を通じて世界のありようについて認識して、きちんと締めました。
【勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。】【左京潤】【戌角柾】【富士見ファンタジア文庫】【第23回ファンタジア大賞金賞】【ハイテンション労働コメディ】【勇者試験】【空気清浄機】【呪いのストラップ】【出来レース】