付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「さよなら駐車場妖精」 ジャスティーン・ラーバレスティア

2012-09-08 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
「あたしはルールが好きだよ。それがあるからスポーツが意味をなすんだもん」
 だから学校が規則で生徒をがんじがらめにしていても、そのこと自体は別になんとも思わないよとシャーロット・アデル・ドナ・セト・スティール。

 オーストラリアでもアメリカでもないけれど、似たような国の物語。そこにはニューアバロンという大都市があり、そこに住んでいる人には1人1匹の妖精が憑いているという。妖精を見た者はいないけれど、住人はみんなそれを知っている(あるいはみんながそう信じていると知っている)。
 けれど、スポーツ専門校に通うチャーリーは不満だ。彼女に憑いているのは“どんなに混んでいても車を駐めたい場所に空きスペースがみつかる”妖精だからだ。他の少女たちのように、“素敵な洋服がお値打ちに手に入る”とか“男の子がみんなとりこになる”妖精だっていいのに!

 創元推理文庫はジュニア向けのレーベルを作ればいいと思うよ。
 対象は中高生の少女かな。恋に悩み、学業成績や部活で昇格できるかどうかに一喜一憂する高校生たちの物語です。まさに「愉快でちょっと痛い青春学園ファンタジー」。妖精が本当にいるのかどうなのかとか、妖精のことを信じているのはこの街の人々だけみたいなのは何故なのかとか、この街の人々がやけにド田舎並に内向きに身内意識が強いのはどうしてとか、そういう話は結局スルー。気にしたら負け。

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コメント
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