付け焼き刃の覚え書き

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「バトル・ホームズ~誰がために名探偵は戦う」 梶研吾

2012-09-24 | ミステリー・推理小説
「この世に起きることはすへて、数字と数式と理論によって判読可能なのです」
 ディオゲネス・クラブにて、マイクロフト・ホームズの言葉。

 放蕩貴族の用心棒になり下がった元ボクサーのガイをあざやかに投げ飛ばした男は、おそるべき観察眼と推理力の持ち主だった……。

 シャーロック・ホームズもののパスティーシュ作品であり、格闘家としてのホームズを前面に押し出した意欲作。格闘アクションなのに、ちゃんとホームズの探偵譚になっている不思議。
 そして、そのホームズを上回るバケモノぶりの片鱗をうかがわせる兄マイクロフトもちょい出演で、作者もわかってるなーと満足して読了。

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コメント
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