付け焼き刃の覚え書き

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「魔王なあの娘と村人A(4)」 ゆうきりん

2012-09-29 | 学園小説(不思議や超科学あり)
 普通「個性者」は一般人を、コンピュータRPGの村人程度にしか認識できない。だから交流できないのがあたりまえだ。
 しかし今年は「個性者」と一般の生徒が協力して舞台劇を演じろと役所からの通達がきた。例外的に「勇者」や「魔王」らに個体認識されるようになった「村人A」の存在が大きな理由だ。彼がいれば、彼がいるなら、彼がいるから……。
 しかし、それは予想以上の難事業だった。

 魔王や勇者、ネクロマンサーやロボット以外にも、龍やら忍者やら騎士やらクラスメイトの個性者がぞろぞろ登場。
 いろいろ裏で何が起きているか気になるけれど、とりあえずは七転八倒の学園祭篇です。
 舞台で演劇をすることになり、キャストやスタッフは案外あっさりと決まったけれど、作り上げていく途中で互いの相互理解の不足から対立が起こり、一度は崩壊しかかったものを1つずつ段取りを踏んで解きほぐし組み上げていくという、学園青春ストーリーの王道路線。それにいつもの魔王の人類滅亡計画やら、「個性者」が個性にこだわるのはもはや本能的にどうしようもないことなのだということやら絡ませつつ、ラブコメでいうところの「ツン」レベルのエピソードをばらまいてます。

【魔王なあの娘と村人A】【ゆうきりん】【赤人】【電撃文庫】【学園祭】【テイル・メーカー】
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