付け焼き刃の覚え書き

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「東雲侑子は短編小説をあいしている」 森橋ビンゴ

2013-03-21 | 本屋・図書館・愛書家
「人間ってとてもちっぽけで、小説にしてみればせいぜい原稿用紙50枚とか60枚とかの短編小説みたいな人生しか送れないんじゃないかって」
 大長編の主人公みたいな人生の人間はそんなにいないからこそ、無い物ねだりで長編小説を求めるのでは無いかと東雲侑子。

 無気力無関心で、部活をやりたくないからと、さほど本が好きというわけでもないのに図書委員になった三並英太。だが、彼と当番が一緒になった少女・東雲侑子の秘密を知ったことから、彼女との距離が縮まっていくのだが……。

 森橋ビンゴは「ラビオリウェスタン」があまり好みでは無かったので敬遠していたら、次男が珍しくも「これ読んでみたら」お薦めしてくれるので挑戦。
 よくあるハーレム小説の鈍感主人公の言い訳、経験不足で相手の言動から本当に自分が好きかなんて確信が持てないし、勘違いだったら恥ずかしいじゃないか……というあたりをじっくり描いたラブストーリー。確かに痛い。

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