「すべての創作は、人の心を動かすためにある」
映画監督・最原最早の言葉。
中高年向きのラノベのおすすめということで10作品をあげたツイートがあって、エドワード・スミスの『侵略教師星人ユーマ』とか佐島勤の『魔法科高校の劣等生』とか、そこで紹介されていた既読の作品は確かに面白かったものばかりだったので、未読のそれも面白いんじゃね?とぼちぼち購入開始。
それで「2」を読み始め、有川浩の『シアター!』みたいな演劇話かと思わせておいて、創作者の性とか、知識や意志の継続による不死性とか、いつものキーワードをちりばめながら読者を大車輪で放り出す豪快さに愕然。さらにどこかで見覚えのあるキャラクターが続々参入。
読後感は「雨の午後はヤバイゼ」というか、野崎まど版「スーパーロボット大戦」。そうか、『2』というタイトルだけど、これは『[映]アムリタ2』であり『舞面真面とお面の女2』であり『死なない生徒殺人事件2』であり『小説家の作り方2』であり『パーフェクトフレンド2』なのね……と思っていたら、終盤でさらにもう2回ほどひっくり返されました。
この人の作品はジャンルをひとことでまとめられないものばかりで、これは新本格ミステリだとかホラーだとかSFだとか言うだけでもネタバレになりかねないものが多いのです(だから、この作品がミステリーだというくくりも半分は間違い)。さらに、その登場人物にはささみさんとかハルヒさんとか現実を改変しちゃいそうな常人を超えた者が多いので、たぶん前作群を読まずに読んでいる人は、この伏線も何も無いような後半の展開に怒り出すんじゃないかな。
中学の同級生に同姓同名がいることもあって、鈴木友子さんは応援したいです。
【2】【野崎まど】【メディアワークス文庫】【ノベル・ミステリー】【進化】【集団遺伝学】【ミーム】【永遠の命の生徒】【Z一歩】【マルチ商法まがいの不老不死の女】
映画監督・最原最早の言葉。
中高年向きのラノベのおすすめということで10作品をあげたツイートがあって、エドワード・スミスの『侵略教師星人ユーマ』とか佐島勤の『魔法科高校の劣等生』とか、そこで紹介されていた既読の作品は確かに面白かったものばかりだったので、未読のそれも面白いんじゃね?とぼちぼち購入開始。
それで「2」を読み始め、有川浩の『シアター!』みたいな演劇話かと思わせておいて、創作者の性とか、知識や意志の継続による不死性とか、いつものキーワードをちりばめながら読者を大車輪で放り出す豪快さに愕然。さらにどこかで見覚えのあるキャラクターが続々参入。
読後感は「雨の午後はヤバイゼ」というか、野崎まど版「スーパーロボット大戦」。そうか、『2』というタイトルだけど、これは『[映]アムリタ2』であり『舞面真面とお面の女2』であり『死なない生徒殺人事件2』であり『小説家の作り方2』であり『パーフェクトフレンド2』なのね……と思っていたら、終盤でさらにもう2回ほどひっくり返されました。
この人の作品はジャンルをひとことでまとめられないものばかりで、これは新本格ミステリだとかホラーだとかSFだとか言うだけでもネタバレになりかねないものが多いのです(だから、この作品がミステリーだというくくりも半分は間違い)。さらに、その登場人物にはささみさんとかハルヒさんとか現実を改変しちゃいそうな常人を超えた者が多いので、たぶん前作群を読まずに読んでいる人は、この伏線も何も無いような後半の展開に怒り出すんじゃないかな。
中学の同級生に同姓同名がいることもあって、鈴木友子さんは応援したいです。
【2】【野崎まど】【メディアワークス文庫】【ノベル・ミステリー】【進化】【集団遺伝学】【ミーム】【永遠の命の生徒】【Z一歩】【マルチ商法まがいの不老不死の女】