
“コマールの殺し屋”と呼ばれたセルギアール総督、国守アラール・ヴォルコシガンの言葉。他人ではなく、自分が自分をどう評価するのかこそが重要なのだ。
ヴォル継承問題はますますエスカレートし、ついにマイルズ本人へのスキャンダルねつ造へと飛び火した……。
ソープオペラみたいな展開がいたたまれなくなった上巻の続き。
そもそも「誰にも内緒だぞ」とあちこちに触れて回っていたら、そのうち本人の耳に入ってしまうと思わないのか。マイルズは機密保安庁で何を学んでいたのだ?
そんなわけで、同時収録されていた後日譚「冬の市の贈り物」を先に読んでほぼネタバレしてから読了。
ホームコメディだけではなく、複数の名家の相続争いとか、マークの新事業を巡るトラブルとか、あいかわらず矢継ぎ早に起こる問題が最後は急転直下で大団円。グレゴール帝ばんざい。
【任務外作戦(下)】【ロイス・マクマスター・ビジョルド】【創元推理文庫SF】【求婚作戦】【バター虫】