付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「東雲侑子は全ての小説をあいしつづける」 森橋ビンゴ

2013-04-27 | 本屋・図書館・愛書家
 英太と侑子も3年生になった。卒業後の進路を考えなくてはならない時期だ。
 小説家という夢を既に実現してしまい、さらに大学進学を考えている侑子に対して、英太はやりたい事が分からない……。

 2人の物語もこれにて完結。何を考えているか分かりにくそうな侑子が分かりやすい選択をしたのに対して、英太の選択が分かりにくいこと。分かりやすいといえば分かりやすいし、ある意味で現実的な選択ではあるけれど、焦燥に駆られたあげく一番困難な道を選んだなあ。でも、それくらい自分に修行僧みたいな重しを背負わせないとつり合わないということでしょうが、スケジュール的に1年以上はズレが生じるかと思います。迷ったときは地獄へ続く道を選べと言いますが、まさに地獄行き。
 避妊の確認をするおねえちゃんは前向きで責任感があり過ぎますが。

 そういえばニューヨークあたりにアメリカの大学進学を前提にした英語学校があって、その関係者に話を聞いたことがあるけれど、単なる英語の読み書きだけではなく、英語の受験勉強でレポートのひとつも書けるところまで学習しないといけないんだから生半可な姿勢では落ちこぼれるよ。その覚悟があるならいらっしゃいとのことでした。

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