付け焼き刃の覚え書き

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「インテリぶる推理少女とハメたいせんせい」 米倉あきら

2013-04-08 | ミステリー・推理小説
 刺激的なタイトルで予選通過の頃から話題になっていた、第6回HJ文庫大賞の奨励賞作品。

「……せんせいにはわるいうわさがあるのです」
 孤島の中学校に赴任してきた教師が、顧問になった文芸部の女子中学生を次々に襲ったというのである。
 中学1年の比良坂れいは問題の教師と対峙して頭脳戦を繰り広げるのだが……。

 冒頭でドン引きしなけりゃ、けっこう面白い。少なくとも類書は多くない。

「出版社が売りたがっている小説を面白いと思うのは悪いことじゃない」

 主な登場人物は2人。ふざけたタイトルのまま、真っ黒な容疑者とインテリぶる名探偵の会話中心で話が進みますが、センセーショナルな主題なのにアダルト小説というわけではないのがミソ。どちらかというとロジックの積み重ねを愉しむ小説で、論理的であることとバカでないことは両立するとは限らないと言うことを語る作品でもあります。

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コメント
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