「ざっくざっくにしてあげるっ」それは神代の時代より密かに伝わる国儀であった。日本が混迷に陥ったときに開かれ、新たな時代を切り開く光になったという。卑弥呼、源頼朝、徳川家康、いずれもその儀に勝利して聖人となった者の後援者であった。
そして、400年ぶりにこの脱衣の儀が催されることとなった。
日本各地で脈々と伝統を受け継ぎ、異性と交わることなく修練を積み重ねてきた脱衣士たちが各地の予選会場へと集結してくる。脱がすか、脱がされるか、どちらかが全裸になるまで続く戦いの幕開けである……。
タイトルを音だけで聞くと、マタイ伝かカムイ伝みたいで格好良いけれど、字面が間抜けでそのギャップが良いね。
今回は脱衣の儀の存在と自分が脱衣士の血筋であることを知らされた主人公が修行を積み重ね、ナゴヤドームでの東海ブロック予選大会に臨むあたりまで。設定は突飛でお馬鹿だけれど、展開は普通にスポーツものというか武闘ものの王道路線で、「強敵」と書いて「とも」と呼ぶタイプの話。どう呼んでも脱がせあいですが、ガンダムファイトだって最初は「ガンダムが殴り合い？ ぷっ(*´∀｀*)」でしたものね。
この路線を是非とも貫いて欲しいと思いますが、セリフにもう少し外連味が欲しいところです。
【脱衣伝】【大谷久】【笹森トモエ】【ガガガ文庫】【日本全土を揺るがす脱衣バトル勃発！】【糸使い】【ふんどし】【ＯＬ】【レオタード】【メイドさん】【十二単】【バニーガール】
