
スケート競技も戦争も根っこは同じと<年代記作者>ミステの言葉。
アルベリッヒが武術指南役と諜報活動の1人2役を務めて寝る暇もなさそうな日々をおくっている頃、セレネイ女王には婚約話が幾つも持ち込まれていた……。
まだ喪が明けていないうちから持ち込まれる見合い話と、雪と氷の中から生まれる新しいスポーツの話から始まります。アイスホッケーかと思ったら、ポロになりそうです。
しかしセレネイ女王がまだ未熟な若い娘なのに違和感。家臣をうまく使えないし、あしらえない。考えてみれば、時系列的には後の話である『盗人の報復』とか『ヴァルデマールの使者』、そして創元の年代記を先に読んでしまっているわけで、ここからそれなりに経験を積んでいくわけですよね。
創元版の方は、まだ生まれてもいないセレネイの娘エルスペスが女王になって、死んで、さらにその後……なので違和感は仕方が無いですね。
【追放者の機略(上)】【ヴァルデマールの絆】【マーセデス・ラッキー】【C.NOVELSファンタジア】【スパイク靴】【ホッケー】【スピードスケート】【芝居】【「どうして、いつもわたしなのよ?」】