
現在ではなく未来を見ろとクロラの祖父、ニルス・リル少将の言葉。
監獄の謎に迫るべく内偵を進めるクロラだが、監獄地下のトラップ群は侵入者必殺の仕掛けであり、スパイを焙り出そうというゼータ所長の包囲網は少しずつ縮まってきていた。
一方、首都で調査を進める上官ディエゴの周囲では政争が激化し、クーデター勃発まであとわずかと迫っていた……。
監獄島を舞台にしたスパイ小説は、いよいよ本筋っぽくダンジョン攻略へ。監獄の秘密やクロラの出生の謎などが少しずつ明らかになっていますが、まだまだ予断を許しません。
そしてストーリーが進み、緊迫してくると、ドジで怪力な美少女看守や生真面目でファンシー好きな警邏隊隊長の出番も控えめとなり、ちょっと寂しくなりました。
さすがに脳天気なドタバタだけではいかんようです。
【支配者の罠】【蒼穹に響く銃声と終焉の月】【九条菜月】【伊藤明十】【C・NOVELSファンタジア】【グルア監獄】【ダンジョン攻略】【制服泥棒】【クーデター】【児童誘拐】