付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「追放者の機略(下)」 マーセデス・ラッキー

2014-04-22 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「恐れは人を暴君にする」
 使者タラミールの言葉。

 アルベリッヒの調査はまだ疑念を具体的な形にするには至っていない。
 <共に歩むもの>も使者会にも不満も不安はあったが、確固たる証拠がなければ反対はできないし、女王の決定に対して支持を表明することしかできない。
 セレネイの婚姻の準備は粛々と進められていく……。

 アルベリッヒが若者たちの武術指導と変装しての調査活動を並行しておこなっていく八面六臂の大活躍。でも、成果が出ないまま時間はどんどん流れていきます。
 でも、最初の婚姻騒ぎが明らかに性急な上に名前の挙がる候補者が明らかに外ればかりで、それが引っ込められた直後にいかにもな女たらしが登場するあたり仕掛けがあからさますぎる気がしますが、
 そして英雄は政治的意図でもって作られるものというオチで締め。
 ちょっと消化不良だったので、読後そのまま『盗人の報復』へと転戦。このまま使者タリアの話まで再読する予定。そこまでやって落ち着きそうな予感です。

【追放者の機略(下)】【ヴァルデマールの絆】【マーセデス・ラッキー】【竹井】【C.NOVELSファンタジア】【婚姻】【出産】【葬儀】【芝居】【女たらし】【ポロ】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする