「そう、ボクの知る限り、この世界のものとは違うが確かに美味しい料理を出す店……異世界食堂さ」シリウスはアルフェイド商会専属の料理人ジョナサンにそう告げた。
オフィス街の一角、雑居ビルの地下にある「洋食のねこや」は、週に１日だけ異世界への門が開き、その世界のあちらこちらから訪問者が姿を現す。
そこでは人間も鬼も妖精も、王侯貴族も賢者も英雄も貧しい村人も関係なく、ただねこやの料理を楽しみに訪れる客でしかないのだ……。
異世界の人々がなんでもありの日本の洋食に魅了されていく、連作短編集。
菜食主義のエルフが納豆のおいしさに目覚めましたよ！
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