付け焼き刃の覚え書き

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「悠久の愚者アズリーの、賢者のすゝめ」 壱弐参

2016-02-18 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「人間とは大きな柱に寄り添うものです。ですが、それだけでは広い世界を生きてはいけないのです」
 フォールタウンの長、剣豪ライアンの言葉。

 魔法や錬金術の才能がなくて愚か者呼ばわりされていたアズリーだが、偶然に調合してしまった不老の薬を飲んでしまい、時間だけはたっぷりできてしまう。そして引きこもること5000年。それだけ研究や勉強をしていれば、いくら物覚えが悪くてもそれなりの魔術は使えるものだ。
 使い魔のポチに引きこもってばかりじゃなくてそろそろ外に出ましょうと連れ出されたアズリーは、覚書をメモし始める。いつか愚者の称号を返上し、賢者と呼ばれるために……。

 「ほいほいのほい」と気の抜けたかけ声で、誰も見たこともない魔法や魔術をひねり出していく愚者アズリーと、彼の使い魔の狼ポチのにかけあいも楽しい冒険ファンタジー。今回は魔法大学入学からオーガ戦まで。
 イラストは少し格好良すぎる気がしないでもありません。アズリーとポチの会話のキャッチボールに、少し性格の良いケンケンとブラック魔王みたいな印象で読んでしまいましたので。

【悠久の愚者アズリーの、賢者のすゝめ】【壱弐参】【武藤此史】】【EARTH STAR NOVEL】【小説家になろう】【称号】【学生自治会】【冒険者】
コメント
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