孤児院長となったマインは、孤児院を立て直して子供たちが自分でお金を稼ぎ、自分で食料を手に入れるための道筋を作った。その一方で巫女としての修練を積み、聖典を覚え、音楽の教養をたたき込まれるなど休む暇もないが、彼女の本意はあくまで本を読みたい、本を作りたい。すべてはそのための手段に過ぎない……。神殿と孤児院の日々に、初めての本作りに孤児院の冬支度と大わらわ。そして収穫祭の季節を超え、騎士団の要請で魔物と戦う最前線へと連れて行かれます。
異世界転生チートものだけれど、これを勧めた人間は誰も彼も書籍化されていないウェブ版まで読み始め、１週間後には「ろくに寝てません！」「仕事に差し支えます」とこちらに文句を言ってくるのです。
わしゃ、知らんがな。
「お母さん、ごめんね……逆縁の親不孝をしてごめんなさい。死んでから親の愛情に気付いた馬鹿な娘でごめんなさい。大事に、大事に、やりたいことばかりさせて育ててくれたのに、何も返せないままに死んじゃって、ごめんなさい」
【本好きの下剋上５～司書になるためには手段を選んでいられません】【第二部 神殿の巫女見習いII】【香月美夜】【椎名優】【ＴＯブックス】【ビブリア・ファンタジー】【子供用聖典】【流水紋】【膠】【イタリアンレストラン】【インク】【木版画】【製本作業】
