
だから、報酬もないのに人を助けようとは思わないと五条亘。虐待を受けて育った幼少期のトラウマから逃れることは出来ない。
新たな悪魔、狐系らしい謎の金髪幼女サキを仲間に加えた五条亘は、チャラ夫や舞草七海とチームを組んで異界でのDP稼ぎに励みながらせっせとレベリングに邁進している。仕事を持つ社会人としてはあり得ないほどの時間のかけようで、その内容は他の専門機関の基準から見ても厳しすぎるものだ。
その結果、キセノン社内部に突如として出現した異界で、先行したベテラン調査チームが音信を絶った緊急事態に助っ人として呼ばれたのも宜なるかな。もちろん報酬は出る。1人あたり一千万円……。
ウェブ版なら第8章登場のはずのサキちゃんが、第4章相当の2巻冒頭より登場。かなり前倒しです。さらに後半の学園祭でも展開をウェブ版とは変えた形で決着させています。スオウはウェブ版での決着は納得いかない展開でしたが、ここはすっきり。その代わり、ウェブ版でここから広がる新たな出会いとやり直しのエピソードがすっぱりなくなってしまったわけで、トータルとしては残念。
アイドル美少女に体液をぶっかけてしまうシーンは残っていたので、まあ良しとしましょう。ただ、ここでも狂気に陥るシーンが端折られていて、全体的に話を手短にまとめにかかる、劇場版みたいな流れになっています。
1巻でわざわざキセノン社の暗い部分を強調してたのに、この巻では逆にカットしてます。
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