
たとえ異世界に転生しようとも、かつて国一番の陰陽師と呼ばれた男は、ここで人を見捨てるような教育はされていなかった。
如月家34代当主、如月悠真は陰陽術の頂点を極め、10何人かの妻を迎え、99歳で天寿をまっとうしたのだが、目が覚めると見たこともない森の中にいた。どうやら異世界に自分が20歳の時の姿で転生しているらしい。そして、それを教えてくれたのが、転生時に手に入れたスキル〈AI〉であった。この〈AI〉はユウマの式神にデータを転送して自分の身体としたのだが、それは彼の母親である金狐の若かりし姿。
自分の母親そっくりの金髪幼女(キツネ耳)を供に、新たなる人生を歩むことにするのだが、しがらみのない今世はせいぜい平穏な生活をと考えていたが……。
たまに転生者が見つかるらしい世界で、スローライフを目指す最強陰陽師(享年99歳)の異世界冒険譚。果たして今世の嫁は何人になるのか……という話。
廃嫡皇子とか地獄の沙汰とか面白かったので、他に何か出ているかなと同じ作者の本を探していたら、『最強陰陽師とAIある式神の異世界無双』を発見。6月の新刊か!?と思って積ん読棚を整理していたら現物を発見。開いてて良かった、我が家の本屋。3作に共通しているのは、主人公は凄い力を持っているのだけれど、そのこと自体になんの疑問も後悔もなく、好き勝手に思うがままに生きているというところかな。そして、異世界に来たら、人型のみならず蜘蛛型とか烏型の式神まで自己主張が激しくなって……と恐るべし異世界。
この転生が本当に転生なのか、転生と言っても元の自分の肉体だし、でも死んだ時の身体じゃなくて若返っているし、転生か転移か悩んだあげく主人公はどっちでもいいやと放り出していますが、こういう転移・転生ってなんと呼べば良いんですかね?
【最強陰陽師とAIある式神の異世界無双〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜】【出雲大吉】【へいろー】【ハガネ文庫】【小説家になろう】【カクヨム】
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