日々好日

さて今日のニュースは

海賊対処法案

2009-03-05 09:18:35 | Weblog
二次補正予算関連法案も体した造反も無く成立し、懸案の定額給付金も支給に動き
出しました。
又「高速道路1000円で走り放題」も実施要領が発表されました。
やっと、09年本予算案も目途が立ち、経済対策も本格的に動き出す様です。
政府は次のソマリア沖海賊対策に取りかかった様です。
呉の第4護衛隊群第8護衛隊所属の汎用護衛艦「さざなみ」「さみだれ」の2隻 
を400名の隊員と8名の海上保安官を乗せソマリア沖に派遣する構えです。
2機ずつの哨戒ヘリコブターを搭載し常時4機で空からも警戒に当たる予定だとの事です。
この海上自衛隊派遣を可能にする、新法「海賊対処法案」の骨子が出来、閣議決定
し早くも国会に提出される事になった。
何せ今回の自衛隊海外派遣は、自国の経済の生命線を守る為のもので、前回の  
イラク派遣とはいささか趣を異にします。
何処まで憲法や現行法の範囲内で海上警備行動が行えるかの試金石になります。
護衛対象は日本籍船。日本の荷物を積む外国船等の日本関連船です。
防衛省は国交省を通じ、船舶運航事業者の護衛希望を照会し民間船は船団を組み 
護衛艦2隻が前後から護衛する方針です。
さて此処で問題があります。日本の荷物を積む外国船を何処で線引きするか?
防衛省と国交省との横の連絡が果たして上手く行くか?
船主が護衛を拒否した時は?ましてや政府主導で民間船に船団を組ませられるか?
又日本は韓国と共に手を携えて海上警備に当たる事を約束していますが、その辺
どこまで話が進んでいるのか?
襲撃されている外国商船を発見した時はどう対処するのか?
他国の海上警備の艦船との連携はどんなっているのか?
護衛体制ですらこの様な問題が考えられます。
実際実戦(?)になった時正当防衛だとか、緊急避難だとか自衛隊員を縛って居て
本当に海上護衛が出来るのか?
相手は実戦に長けたテロ集団が重砲火器を持って、命がけで乗り組んで来るのを
その様な生半可な、戦争ゴッコで対処できるのだろうか?
恐らくこの様な有様では、船主達も二の足を踏むのではと思われます。
張り子のトラで世界の物笑いにならない事を祈るのみです。