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さて今日のニュースは

どうなる分権改革

2009-03-24 08:33:13 | Weblog
国家公務員制度改革と並び推進が待たれるのが、地方分権改革です。
今どちらも、霞が関の強固な反対で一歩も進めない情況の様です。
なにせ霞ヶ関も自分たちの首がかかって居る問題ですから、族議員と死にもの狂い
の抵抗をして来ます。
彼等お役人には最早国益より省益が大事であって如何に身を守るかにキュウキュウ
として居る様に思えてなりません。
国家公務員制度改革では、未だキャリア制度は温存され居ます。
各省庁の縦割り行政の改革も遅々として進みません。
高級官僚の人事一元化を図る「内閣人事局」は組織も名称も未だ定まらず迷走して居る情況です。
これも偏に、法案の骨抜きを画策する霞が関によるものと言われて居ます。
また今年やっと動き出した天下り防止の「官民人材交流センター」は未だ機能せず
有って無きものの様な存在に骨抜きされてしまって居ます。
地方分権改革については、政府の地方分権改革委員会が昨年末に、二次勧告の中で
國の出先機関の統廃合や人員削減の工程表を出す事を上申して次のステップ進み
ました。
次ぎに地方税財政に踏み込んだ三次勧告を作成する筈でしたが、二次勧告の工程表
をめぐり急に雲行きがおかしくなって来ました。
二次勧告案では国交省の地方整備局や農水省の地方農政局の統廃合。出先機関職員
3万5千人削減を明記した工程表を提出する事になっていたが、今回鳩山総務相は
工程表は今後のスケジュール提示に力点を置き、統廃合や人員削減等の具体的な
中身は工程表を作成後に決めると明らかに後退して歯切れが悪い。
これはポスト減に繋がる統廃合を飲める筈のない霞が関が省益を守るため、族議員
等を動員して反撃に出たものだと思われます。
麻生首相何するものぞと、表だって反撃されれば、後退せざるを得ないのは人の常
アヤフヤにぼかして先送りする、常套手段でゴマカス。是が真相に近いのでは?
サスガに頭に来た丹羽地方分権改革推進委員長が麻生首相に直接談判に及んだが
ラチがあかない様です。
またもや國と地方の二重行政はアヤフヤのまま放置されるのでしょうか?
出先機関の組織体制は経費も効率も全くムダな事です。あるのは各省庁のポスト
の確保ではとさえ思えてなりません。
これでは地方財政をどうするか?地方と国との財源を5分5分にするとか、公共事業の國直轄事業負担金の問題解決等を含む三次勧告も出来ない情況です。
財源や権限、組織や人員の地方移譲なくしては、地方分権は永久に出来ません。
霞ヶ関役人は、まず省益より国益優先で動いて頂きたいものです。