日々好日

さて今日のニュースは

骨抜きされた地方分権改革

2009-03-28 13:43:00 | Weblog
予想された事とは言えこうも、あからさまに骨抜きされるとアキレテ物も云えません。
麻生首相は所信演説では、地方分権の出先機関改革は霞ヶ関の抵抗が有るかも知れないが、
私が決断すると大きく見栄を切り約束しました。
だが、出来上がった今後3年間の國の出先機関改革の工程表は全く期待はずれと 
言わざるをえません。
地方分権改革は霞ヶ関の地方出先機関にメスを入れないと成立しないと、やっと 
動き出しました。
昨年末に地方分権委員会は二次勧告で国交省の地方整備局等6機関を統廃合し、 
企画開発部の地方振興局と國直轄公共事業を担当する地方工務局に集約する。
また出先機関改革で1万人程度を國から地方に移管させ、将来は3万5千人程度
職員削除の数字目標を提示しました。
是を受け政府の地方分権改革推進本部は國の出先機関改革に向けての
スケジュールを示す工程表を正式決定しました。
出先機関の統廃合については、分権委の勧告の方向に沿って見直すから、検討を
始めるに後退してしまいました。
職員削減の数値目標については、提示された数値は将来の削減目標として試算を 
示されたものとして数値目標は盛り込まな事とした。
全て年内にまとめる出先機関改革大綱に先送りする事になってしまいました。
すっかり地方分権委員会は、はしごを外され立場がなくなってしまいました。
今後は出先機関改革大綱にどれだけ地方分権改革に道筋を付けられるか試されます
分権委員会は橋下大阪府知事等を呼んで國直轄公共事業をめぐる問題点について
集中ヒヤリングを行いました。
この席で橋下大阪府知事は、國はボッタクリの暴力バアーと同じだと、痛烈批判しました。
工事一切口だしさせず、カネだけはしっかり請求するやり方は矢張りどう見ても
オカシイこれが地方公共団体の首長さんの言い分です。
出先機関の統廃合や人員削減問題でさえ一歩も進まず、後退また後退
のこの情況では余り希望が持てませんが、しかし日本の将来の為には
公務員制度改革と並び地方分権改革は欠かせない条件です。

内閣人事局長決定か?

2009-03-28 09:25:41 | Weblog
自民党の行政改革推進本部は内閣人事局設置が盛り込まれた国家公務員制度改革
関連法案を、紛争の火種を残したまま了承し31日の閣議決定をし国会提出する事
を決定しました。
高級官僚人事の一元化により、国家公務員制度改革を図ろうと、先に設定された
公務員制度改革基本法で内閣人事局設置はすでに決定済みでありました。
処が公務員制度改革工程表の中でこの際、総務省の行政管理局も併せて移し、
内閣人事・行政管理局と名称を改めました。
しかしその後に焼け太り等の批判が続出してまた元の内閣人事局に戻しました。
その内閣人事局の局長職をめぐり紛糾が続きます。
麻生首相は局長職には政治家はダメ。これに対し、自民党や民主党も政治家の任用
も可能にする様に求めた。
高級官吏人事の最終的結論は首相が出すものだから、事務方のトップ官房副長官に
兼務させるのが経費的にも経済的だとする麻生首相の主張が通った様です。
これに対し自民党内から、片手間にやれるものではない。折角の改革が人事権を
官房副長官が握っては意味が無いと反対意見が続出しました。
そして、選任の内閣人事局長新設が可能の様な内閣法改正を視野に入れる事を首相
に要請する事を条件にしてひとまず了承した。
閣議決定までにはまだまだ、紆余曲折がありそうです。
この様に局長職一つを取っても、霞ヶ関の抵抗は激しく、果たして国民が期待する
国家公務員制度改革が出来るのか?
決まったことが、一夜にしてひっくり返る今の状態では、先が思いやられます。