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実りのないG8農相会合

2009-04-21 13:06:58 | Weblog
先の洞爺湖サミットで、開催が決定されたG8農相会合がイタリアの片田舎で開催
されました。
洞爺湖サミットが開かれた当時に比べ、食糧輸出規制や穀物の高騰。金融危機の 影響が沈静化され何となく争点が定まらないまま開催されたG8農相会合でした。
米日加はG8の責任を明らかにするG8単独宣言を出すべきだとしたのに対して、
EU仏独が反発G8の単独宣言は不要、拡大会議に参加した16ケ国の声明にすべきだと反対した。
最終的にはG8宣言のほかG8以外の参加国の意見を盛り込んだ議長声明を出す事で決着した。
農産物市場の投機的動きに対する監視の強化。輸出規制への反対等洞爺湖サミットで決議された事項の再確認と言った宣言になった。
具体的監視方法や強化策には踏み込まず、総花的宣言となった様です。
洞爺湖サミットで提案された食糧の国際的備蓄問題に関しては、今後検討すると言う事で合意した。
ゴミや食べ残しと言った食品ロスの削減。食糧増産や農業分野への投資拡大問題。
食糧と競合しない次世代バイオ燃料の開発と商業化の推進等が声明に盛り込まれ
ました。
また難航しているWTOドーハーランドに対し妥結に向け目指す事を併せて盛り込んだ。
結果的には初めてG8の農相会合を開いた事が唯一の成果だとさえ極言される会合
だった様です。
この結果は7月にイタリアで開かれる主要国首脳会議G8サミットに反映される と言うが、G8だけでは今や世界の食糧問題も解決出来ない事を改めて思い知らされた会合ではなかったか?
あくまで大国として体面を維持したい米国それに追従する日本等に対し、新興国を
巻き込んで、指導権を握りたい、フランスやEU諸国そして新興国の筆頭中国との覇権争いは益々激化しエスカレートして行きそうな情勢です。