日々好日

さて今日のニュースは

國直轄事業はどうなる?

2009-04-25 08:45:45 | Weblog
國直轄事業負担金の問題は橋下大阪府知事が内訳不明の請求書に対し暴力バーの
「ぼったくり」と断定したことから、俄に地方分権問題と併せて、脚光を浴びて来ました。
現在道路河川等の國直轄公共事業は事業費の三分の1を地方が受益者負担として、
支払わされて居ます。
またその維持管理費は國が55%を地方が45%負担する様に決められて居ます。
今回問題になったのは、国交省の出先機関の事務所の移転建築費までボッコミで
地方に請求した事がそもそもの発端でした。
もともと國直轄公共事業は國が行う事業だから地方に負担させるのはオカシイと
地方の不満はあった。
反面一部負担してでも、國の公共事業をして欲しいと言う地方の要望の声が高く
是が法律化され施行されています。
國の公共事業は色々の功罪があります。
現在の様な経済不況のまっただ中では國の公共事業は救世主です。
雇用を掘り起こし、ゼネコンを潤し、経済活性化に一役買います。
また工事担当官庁でも、公共事業は絶好の美味しい餌です。
公共事業でその官庁の存在価値が決まり、更なる予算を獲得し、益々肥え太って
行きます。その予算消化のためにも公共事業は必要なものです。
この國と地方の利害の一致が、無駄な公共事業を産み、ムダなベラボウな工事費と
なって現れる事が大変多くなつてきました。
これが公共事業の抑制となり右に左に揺れ動いています。
今回この國直轄事業負担金問題で、鳩山総務相が國直轄事業の維持管理費の地方
負担分に限り来年度予算から廃止する意向を表明しました。
だがチョツト待ってと言いたい。
確かに國直轄事業の維持管理費の地方負担廃止は結構な事ですが、是を官僚が果たして素直に呑むか眉唾ものです。
ましてや、失礼ながら、先が見えているお大臣の一言に信用性があるか?
國直轄事業負担金そのものの廃止に向けて動いて欲しかった。
しかしそれは國の公共事業の削減を意味し一部地方からは猛反対がおきるでしょう
必要な公共事業は確かに有ります。しかし施行官庁の面目のための公共事業が存在
する事も事実です。住民には余り有難くない公共事業です。
処でこの前國直轄事業負担問題であれだけ噛みついた橋下大阪府知事は今度は一転
して凍結された新名神高速道路建設促進で國に陳情をした。
新名神高速は渋滞や交通止めの多い名神高速をサポートするため三重四日市から
神戸まで建設される高速道路です。
がこれが今は東京都副知事となって居る猪瀬氏が道路公団問題で審査員をして居た当時、大津城陽間に京滋バイパスがあり重複区間で25キロは「必要無し」と横やりを入れました。
また八幡市と高槻市間10キロは抜本的見直し区間とこれもまたダメを押しました
その為この現在この35キロが未開通で新名神高速が完全に機能していません。
一個人の見解で、この様な国費の無駄遣いになるのも考えものです。
現在3万台以上の交通量があり大変便利な新名神高速が完全に機能してない事は
大変残念な気がします。
無駄な公共事業の削減には賛成ですが、この様な一個人の見解やメンズウのための
公共事業の中止には疑問を覚えます。