日々好日

さて今日のニュースは

貿易収支の赤字

2009-04-23 09:28:54 | Weblog
日本経済不況の深刻さをまざまざとデータとして表したのが、今回財務省が発表した2008年
貿易統計速報による貿易収支の赤字転落でしょう。
これまで輸出立国として順調に貿易黒字を続けて居た日本が28年振り貿易赤字に
転落しました。
それも07年度の10兆1553億円から一気に7253億円マイナスと赤字転落
です。
是は輸出が、71兆1435億円。輸入が71兆8688億円と、昨年比で大きく下回った事で、特に金融危機の発祥地である、米国向け輸出が27・2%も大幅に減少し、欧州やアジア向けも下落してしまった。
自動車は例年比で4分の1も減少し半導体や電子部品は5分の1と大幅減少です。
是まで取り続けた、輸出立国政策を大きく揺るがす由々しき事態となりました。
日本が、最優先に取り組むべき課題の内需拡大をおざなりにした、「ツケ」を  付きつけられた感がします。
政府は追加経済対策で15兆円もの財政資金をつぎ込んで、国内需要を下支えすると言う。
一応国内総生産GDP2%の成長率を期待しているが、数字合わせの需要の先食い
や、結果が可成り将来に出て来るものも有って即効性が無い政策もあって、先行きは不透明です。
内需拡大問題は国内産業のドーナツ化問題と関わりが多い。
人件費削減のため、企業を海外に移転してしまい、どうして内需拡大ができるか?
また企業の海外移転は、日本が開発した技術力の海外流出に繋がり、手痛いシッペ返しを喰う事にならないか?
この経済追加対策で40万人から50万人の雇用創出を図ると言うのだから、これが本当に軌道に乗ったら、内需拡大に繋がる可能性は充分に有ると思えます。
日本は得意の「物作り」の分野で輸出一辺倒から脱却した工業立国を目指すべきではないでしょうか。
その為には中小企業特に町工場の支援育成は欠かせないのではないでしょうか。