日々好日

さて今日のニュースは

実務経験のない天下り厚労官僚が事務局長とは

2012-12-24 09:36:07 | Weblog
是から年度末のかけて高級官僚の天下りが問題になりそうですね。

何が天下りで問題になるかと言うと、現在高級官僚には定年退職制は無く、早期勧奨退職慣行が
常用化されて居てその見返りに各省庁が再就職先を斡旋・仲介するシステムに成って居た事。

この天下りの悪弊を改善しょうと是まで幾つかの試みがなされて来ました。

小泉政権時代は「天下り禁止令」が検討されたが、公務員と言えども労働者、職業選択の自由は
保証されるべきとの声で潰れてしまいました。

官僚政治に真っ向から立ち向かった民主党もこの「天下り禁止令」を振りかざしましたがご存じ
様に官僚の壁は厚く突き壊す事が出来ませんでした。

現在高級官僚は退職前5年間所属部署と関連した企業等への再就職は2年間禁止されています。
しかし是には色んなカラクリがあって、あって無きものに等しく何の役にも立ちません。

確かに無理矢理辞めさせられ高級官吏ですからあとの事は見て欲しいと言う気持ちも判ります。
又部下が此処を斡旋するから辞めて欲しいと言うのも判らないではない。
折角長年蓄積した職のノウハウをムダにして埋もらすのは勿体ない。
まだ働ける若いのに放り出されるのは業腹だ。

色々の思いが籠もった高級官僚の再就職でしょう。

今回厚労省の調査で全国社会保障協会連合会が経営する社会保険病院51の内11で厚労省OB
が事務局長を務めて居る事が判ったとか。

この内複数の社会保険病院で不適切な会計処理が見つかりました。

これは全社連が実務経験のない厚労省OBを事務の最高責任者に据えた事が原因に一つと指摘
されました。

天下り官僚は大半が置物で大した仕事もせず高い給料を貰い、次々と天下りして莫大な退職金が
貰えると聞く。

なかには真面目に再就職先で活躍して居る高級官僚も居るでしょう。

だが昔のコネを使っての活躍は余り感心出来ませんね。

今回の調査で全国社会保険病院の事務局長・副施設長・次長・課長等に少なくとも55名が
厚労省から天下りして居る事が判明した様です。

恐らく他の省庁から天下りした高級官僚も同じ様な状況ではないでしょうか?

国家公務員と言えども人の子、徹底的に毛嫌いするのもどうかと思うが余りにも優遇されて居る
様で、やっかみ半分の思いががあるのかも・・・

安倍自民党日銀を屈服させるか?

2012-12-24 08:26:51 | Weblog
安倍自民党総裁は日銀が来年1月の金融政策決定会合で、物価目標を設定しなければ
日銀法改正を検討する事を示したとか。

経済学者に言わせれば日銀の孤高性は世界の常識から外れものと言う。

日銀は是まで金融政策だけではデフレも円高も阻止出来ないとし、その日銀の孤高性
を踏襲する人のみ日銀総裁として君臨出来てきました。

処が施政者にとっては是が一番気に喰わない事でことごとく日銀総裁と自民党政権との
確執が続いて来た。

経済専門家に言わせれば、日銀の金融政策が超円高をもたらす緊縮的政策をとって来た
事がそもそもの元凶だと断定しています。

また円高はマネーの動きを阻碍し株安を作りだして失業や倒産が続出しているので日銀の
金融政策は改めるべきとしています。

失業も倒産も、円高も景気が悪いのもすべて日銀の金融政策のせいと断じて居ます。

日銀が金融政策だけではデフレ脱却出来ないと云うが、今回安倍自民党総裁が金融緩和
の拡大を発言しただけで株価は忽ち8年振り1万円の大台の乗せたでは無いかと反論。

是に対し日銀側は従来の遣り方を改めるのに躊躇して居る様です。

立場によっては消費者物価2%上昇のため、紙幣をドンドン発行してミニインフレを
起こしデフレ脱却を図ると言う事は大変な賭けと受け止めて居ます。

低所得者にとっては、デフレで物価が安い事は良いことですが、肝心の収入も減って
働き口がないと言う事は、大変困った事です。

と言って物価ばかり高くなって収入や暮らしぶりが改善されなくては何の益もありません。
却ってインフレは低所得層にとっては余り好ましい物ではありません。

大企業にとってはデフレ脱却し、バンバン物が売れる好景気の時代を一刻も早く迎えたい
でしょう。

今回自民党が圧倒的勝利を得たので、日銀に対し金融政策決定会合では国民の総意に配意
した決定をして貰いたいと脅し、今回は従わなければ日銀法を改正するぞと迫りました。

来年4月任期を終える白川総裁にとっては大変きびしい選択を迫られた事になります。

又後任人事にしても自民党の金融政策に賛成して貰える人を選考する旨を明言。

兎に角何がなんでもデフレ脱却に向けて日銀をネジ伏せようとして居る事は明白。

我々シロウトには事の善悪は判りませんが、急激なインフレだけは避けて頂きたいものだ。