日々好日

さて今日のニュースは

諫早湾干拓開門問題どうなるのか?

2013-02-03 08:51:03 | Weblog
有明海汚染で漁業被害を受けたとし佐賀県・福岡県・熊本県・長崎県の
漁業関係者が佐賀地裁に起こした訴訟は、福岡高裁で被害実証を行う
開門する様に判決が下りました。

これは長崎県側にとっては大変痛手となりました。

まず開門した場合折角軌道に乗ったばかりの開拓農業が潰滅状態になる事。
開門する事で余計有明海は汚染が広がる可能性がある事。

此に対して漁業関係者や特に佐賀県知事は有明海の汚染の原因は全て諫早干拓
にあるとし、速やかに完全開門して調査を要求しています。

國は此に対して裁判所の判決は尊重するが、部分開門で済ます意向です。

それでも海水が淡水湖に注入され農業用水として利用出来なくなる恐れが出て
来ました。

そこで農業用水確保で地下水利用の案が出てきたが、地元が水源杜絶を心配して
反対ボーリング調査も中止されて居ます。

佐賀県や漁業関係者は即完全開門を迫って居ます。

此に対し國は今年の12月部分開門の線を譲らず今回林農水相と佐賀県知事会談と
なりました。

そもそもこの諫早湾開拓は八郎潟干拓・児島湾干拓を参考に長崎県が1952年
「大長崎干拓構想」を打ち挙げた事に始まる。

その後色々屈折があって当時の農林省が大干拓構想で南部総合開発「南総」計画
を決定し推進したが漁業関係者の了解が得られず挫折したかに見えたが今度は
諫早水害で災害対策として諫早湾開拓が生き返りました。

諫早水害では何百人と云う犠牲者がでました。

そこで諫早湾を埋め立て大きな堤防を巡らして一部を干拓地に大部分は淡水湖化
する構想で工事が始まりました。

折から気象の変化や海苔業者乱立と思われる被害が出始めました。

此は全て諫早湾開拓のせいにする運動が始まります。

諫早湾を締め切る事で有明海の流れが変わる事は確かです。

しかし其ればかりが全ての要因と云われても無理な点が多い。

遠くは熊本水害で出た災害ゴミで埋め立てた宏大な農地や熊本新港の宏大な埋め立て
地・福岡県築後川の大規模井関設置・佐賀県農地開拓・そして有明海周辺自治体の
埋め立て事業等で有明海は次々と狭められて来て居ます。

其れに海苔生産業者乱立による海水汚染・気候変化等々全てが関わり有明海は汚染
され続けて居ます。

また私達がたれ流す汚水も無視出来ません。

こういった要因で有明海は汚染されて居る事を一番良く知っているのが佐賀県知事で
あり漁業関係者や環境問題を取り上げる団体です。

今となっては後戻り出来ない事を良く知って居るのもこういった人達です。

事業が国家の公共事業である事、一番責任を押しつけ易い存在です。

口では補償問題の事ではないと体裁の良い事を云って居るが、本音は巨額な補償金
と見るのは少し穿ちすぎでしょうか?

たしかに元の有明海に戻して呉と言う切ない願いは判るが、これは全て諫早湾開拓
だけのせいでは無い事を認識すべきではないか?

そう言った意味からは開門だ反対だと言う前に、有明海再生の方法を良く考えて欲し
と思えてなりません。


安倍首相沖縄訪問果たして普天間問題打開可能か?

2013-02-03 07:39:51 | Weblog
相次ぐ普天間基地周辺で起きた米機墜落から端を発した繁華街から基地移転
問題に発展して参りました。

折からの在日米軍基地再編問題と重なり、新たに辺野古地区移転が浮上して
参りました。

処がこれが沖縄地元の反対で仲々進展できず当時の自民党政権が手こずって
居ました。

基地振興の補助金等をちらつかせるが、貰う物は貰っても一向に解決出来ず
に居ました。

そして民主党に政権交代し、初代鳩山総理はこの普天間基地問題を自分の手
で解決せんとばかり基地の国外・県外移転を打ち上げました。

此には島民全てが諸手を挙げて賛成し、基地国外移転運動に火が付きました。

処が現実問題として無理な話しと判り、裏切られた島民は國に不信感を抱き
こじれにこじれました。

民主党政権下で菅首相・野田首相次々と手を変え品を替え説得しても効果は
無く、日米関係もどうやらオカシクなって来た。

その様な中での安倍政権発足です。

安倍首相としては日米同盟強化が今後の日本の生きる道としているので何と
しても、沖縄基地問題の解決が不可欠となってきました。
またオバマ米国大統領との初会談には手頃のお土産になる格好の案件です。

其処で今回安倍首相は沖縄に飛び仲井沖縄知事と会談しました。

首相は開口一番「米軍普天間基地の固定化はあったはならない」と陳べて
そのためにも辺野古沖移設に理解を求めました。

此に対し仲井知事は県民はなるだけ県外に出して欲しいと強く願って居る」と
訴えました。

首相は知事や県民の要望を受け移設に向けた公有水面埋め立ての申請は、当分
しない意向を表明しました。

また首相は13年度予算で3000億円の沖縄振興予算確保した事を強調し、
工期の前倒しを決めた那覇空港第2滑走路早期整備に全力を上げる事を約束
しました。

又昨年普天間基地に配備された米国新型輸送機オスプレの安全性にも言及し
オスプレの訓練はなるべく県外へ移す様努力する事を表明した。

此についても仲井知事は県民の不安は払拭されて無いので引き続き配備撤回
を求める方針を明らかにしました。

今回の会談は噛み合わず不発に終わった感があるが、安倍首相はまずは失われた
3年間の國と沖縄との信頼関係の再構築からと意欲を見せて居る様です。

果たして、政府が志す普天間基地移転が軌道に乗るのか?

それとも何時までも先送りでこのまま普天間基地が固定化されてしまうのか?

勝算はまずは五分五分と見るが妥当かも知れませんね。

米軍としてはこのまま、ずっーと現状維持がベストなんでしょうが・・・