日々好日

さて今日のニュースは

阿部・オバマ会談で強い日米の絆が復活したのか?

2013-02-24 09:23:49 | Weblog
訪米中の阿部首相はホワイトハウスでオバマ米国大統領と日米首脳会談を行いました。

会談のポイントは何と云っても3回目の核実験を強行した北朝鮮について話し合われた。

北朝鮮の核・ミサイル問題は日米とも断固対処する事を確認。
国連安保理事会での決議採択で協力を合意した。
日米で独自に金融制裁を含む追加措置で連携する重要性を確認。

次に2030年までに原発稼働ゼロを決めた民主党政権の方針を見直しす意向を伝達。

米軍普天間基地移設については沖縄県内移設を早期に進展させる方針で一致した。

日米同盟の強化確認。

阿部首相は日米の信頼と強い絆が完全に復活したと表明した。

この他に尖閣諸島を巡る中国との問題・日米同盟の防衛費増額や防衛大綱見直しの件・
集団的自衛権見直し検討の件・アベノミクスの説明・安価なシェールガス対日輸出の
要請等が話し合われた模様。

米国国防省関係者が尖閣諸島は安保の対象地と明言して呉れては居るが、矢張り中国
優先政策をとる米国民主党政権下ではあまり信用出来そうにない。

阿部首相は独りで、今回会談で日米の強い絆が生まれたとはしゃいで居るが現実はそんな
甘いものではなさそうだ。

米国の云う儘に唯々諾々するのが日米の強い絆だともし解釈して居たらそれは飛んでもない
間違いだと早く気づいて欲しいものです。

PS

持参するお土産無しの阿部首相は、首脳会談後通常行われるオバマ大統領主催の晩餐会無しの
待遇でした。

大丈夫か?阿部首相TPP交渉参加表明

2013-02-24 08:17:19 | Weblog
日米首脳会談では、阿部首相が会談の大きな項目の一つとしたTPP交渉参加問題で
「一方的全ての関税撤廃を予め約束する事を、求められたものでない」と云う感触を
得たとの事で「聖域なき関税撤廃が前提でない」事が明確になったと独り合点で交渉
参加に大きく踏み出す事を表明した。

どうも米国政府高官の云う事と異なる事に違和感を感じます。

米国政府高官は例外無き関税撤廃はあり得ないと強固に主張し日本を牽制していました。

米国農産物を自由に日本で販売したい米国農業団体の声が其れを支えて居る様です。

チョツト見では、関税率数百倍と云うコメの異常数値が何時までも続く筈がないと云う
のが世界の常識でしょう。

しかし日本のコメは日本国民の生死を左右すると云っても過言ではない。

美味くて、汚染されない安全なコメが国民の手に入らなくなったら悲惨です。

おまけに外国に食糧の全てを握られてしまったら、外国の意の儘に動くしかなくなる
危険性もあるし、そう何時までもおカネが続く保障はありません。

此が日本の農業や食糧事情を心配する声です。

一方関税撤廃で大きく輸出を伸ばしたい産業界にとってはTPP交渉参加は良い
チャンスです。

此を逃して世界から孤立しジリ貧になるのだけは避けたいとTPP参加推進に
積極的です。

今回の共同声明では日本は農産品を米国は工業品を例外扱いにする可能性を示唆
しています。

日本側が関税が撤廃された場合米国から安い農産物が入ってきて日本農業を潰す
事を恐れる様に、米国側は例えば自動車等の関税がなくなって日本製自動車等が
ドッーと入って来るのを恐れています。

其処に今回のすべての関税撤廃でないと云う妥協案が示された様だ。

農業関係者は日本の農産品の関税が完全に撤廃される事を確認した訳ではないとし
あくまでTPP参加反対の姿勢は崩していない。

経済界はまずは一つの関門を超えたと歓迎しています。

ただ此はそう言った感触を得ただけで、あくまで阿部首相の独断だと云う説も
出て来そうです。

その何よりの証拠が阿部・オバマ会談後通常行われる共同会見は行われずTPPの
共同声明だけで有った事。

またオバマ大統領主催の晩餐会招待もなく、事務的な顔合わせで済まされた事です。

具体的な自動車輸入数値目標の拒否・国民皆保険制度の堅持等衆院選公約の関税以外
の5項目については何等話されて居ない様です。

オバマ大統領との口約束で、本当にTPP交渉参加して大丈夫か?

拙速と云う言葉があるが、日本の将来を約するものだから慎重な決断が求められるのでは。

阿部首相は今夏の参院選までに確とした実績を挙げたい気持ちは判りますが・・・