日々好日

さて今日のニュースは

13兆円の2012度補正予算案参院で1票差で可決

2013-02-27 08:23:49 | Weblog
緊急経済対策を柱とする総額13兆円もの2012年度補正予算案は参院本会議で採択され
与党と一部野党の賛成多数で可決成立しました。

ただ問題はたった1票の差で可決されたと云う事です。

衆院で絶対多数を誇る自民・公明党ですから喩え参院で否決されても、自然成立は目に見えて
居ますのでなんら狼狽える事は無いが、余り今夏の参院選まで波風を立てたくない与党にとり
何よりの可決成立でした。

この補正予算案は前政権時代の積み残し法案を自民党がソックリ頂いて修正提出された法案です。

災害復興を中心に公共事業バラマキを、15ケ月予算として緊急経済対策の名の基2013年度
当初予算案を補完するのが目的の補正予算案です。

従ってバラマキとなる公共事業や・赤字国債発行の一部はこの補正予算に移し、当初予算の体裁
を良いものに見せかける道具となって居ます。

それだけ多くの國の財政投入が出来る事は災害復興や、経済再生には大きな力となるでしょう。

ただその分財政の健全化が遠のいて来た感じがあります。

アベノミクスでは経済再生最優先でまずはデフレ脱却を目指して大胆な経済支援や財政投入を
行う、財政の健全化は経済再生が出来れば、自然に可能との立場に立っています。

従って経済再生のため、消費税増税も模様見をしたいと云う立場に変わって来た様です。

自民党が社会補償と税一体改革を討議する国民会議に対し消極的である事から推しても考え
られます。

財政の立て直しは選挙の票には結びつきません。

ましてや消費税増税や年金・医療費問題を下手に触れば今夏の参院選で手痛いシッペ返しを
国民から喰らいかねないと云う事で触らぬ神に祟り無しとなって居る様だ。

全て先送り。

決戦の場は先送り。

此が日本の政治です。

情け無いですね。

イタリア総選挙結果EUと日本直撃?

2013-02-27 07:27:38 | Weblog
世界中の注目を集めて居たイタリア総選挙の結果は緊縮財政推進派が上院で過半数割れとなり
再選挙の可能性も出てきて安定政権樹立が遠のいた様です。

早速この影響は欧州債務危機の危惧感からユーロ安でユーロ不安が再燃した。

これは何故か、余り関係ない様な日本の円高を呼び、株安となってしまった。

またもや円が緊急避難の道具とされ投機の対象に選ばれた事になります。

東京外国市場では一時ドルに対し前日比で2円以上の円高。対ユーロに対しては前日比で4円以上
の円高となりました。

対ドルで91・81円。対ユーロで119・82円となり、日経平均株価は14000円を大きく
下回り終値で前日比で263・71円安大きく下げました。

何せ1円の上下が何億円もの損得に関係する世界ですから、その影響は大きい。

折角アベノミクスの円安・株高の傾向に、イタリアの総選挙結果が水をぶっかけた事になります。

イタリアの選挙結果は欧州債務危機乗り切りのため更なる緊縮策を要求いしたモンティー首相が
率いる中道連合が惨敗し、ユーロ圏離脱の国民投票を訴える草の根勢力が大躍進しました。

国民が緊縮財政にノーを突きつけた事になります。

何やらこの構図はどこぞの國で起きた事と良くにていますね。

民衆は緊縮財政よりバラマキ財政を選び、政権交代を果たしたのはついこの間の気がします。

イタリアの政情は複雑で、更に国民性もあって外国から窺い知れない複雑なものがあります。

議会政治は世界で初めてイタリアで発祥したと言う歴史的背景もあって仲々複雑の様だ。

何れにしても今後のEU圏存続に関係する大きな障害になる危険が出て来た訳です。

此でまた欧州財政危機が再燃すれば世界経済の歯車が大きく狂う事になりはしないか?

引いては日本経済も吹っ飛んでしまう危険性すらあるのでは?

すでに世界の市場ではその徴候が出てきた模様。

これ以上拡大しない様にEU圏内で対処して欲しいものです。