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さて今日のニュースは

自治体財政強化の筈の平成大合併のツケ財政不安出る

2013-11-04 07:18:19 | Weblog
2000年頃から急激に加速し行われた平成大合併は今年の3月で終了しました。

明治21年から行われた明治大合併・昭和28年からに行われた昭和大合併に優る
とも劣らない大規模な市町村大合併が平成大合併とも言われます。

平成大合併が本格化する前の日本全国の市町村の数は3229ありました。
それが平成大合併が終了した今年で、1719に半減し如何に急激な合併が行われ
たが窺い知れます。

平成大合併は地方分権基礎自治体の財政力強化。
住民の生活圏の広域化に対応。
都市への集中化で政令指定都市・中核市・特例市で行政権移譲を促進する。

等を掲げて2000年頃から日本全体で合併の嵐が吹き荒れました。

自治体はそれぞれ合体・編入・合併・越境合併・分割分離等を選択して右往左往
しこの様な結果となりました。

この時政府が摂った政策は合併特例債中心の合併のための財政支援です。

各自治体は肥大化し各市町村は国民健康保険等で行き詰まり合併し広域化が叫ばれて
いました。

各町村は渡りに舟とばかり飛びついて次々と合併等が進んでいきました。

政府は又三位一体改革と称し市町村を騙して地方交付税大幅削減にも成功しました。

これで計算上では地方交付金は大幅に削減された様に思われるが前とそう大差がない
と言うのが実感です。

政府が各市町村を約1兆円近く地方交付金を増やし支えて来た特例措置が来年度から
期限切れを迎えます。

平成大合併も終了し政府は此まで摂ってきた自治体財政支援も打ち切りにかかります。

途端に平成大合併に協力した各自治体が財政に不安を訴え此に変わる対策を政府に
迫っています。

この平成の大合併は一体なんだったのでしょうか?

自治体の拡大で地域内に格差が出てきた事。
地域住民と自治体に距離が出てきた事。
行政サービスに不公平感が出て来た事。
住民の意見が聞かれなくなった事。
合併で税金等で負担金が増えた事。
今だ旧市町村別で一体感がない事。

等々欠点ばかり目立ちます。

我が新しい市では「市とは名ばかり、山ばかり」と言う事で、合併して一番良かった事
はゴミ出し袋が安くなった事だけだと言う人さえ出て居ます。

合併で余り良い事はなかったですね。

これで自治体の財政が行き詰まれば何のための合併だったかとなりそうですね。