安倍首相は中東オーマンとアフリカのコートジボワール・モザンピーク・エチオピアの4ケ国訪問に
出掛けました。
此はエネルギィー・鉱物等資源等を、安定的確保して成長著しいアフリカへ日本企業進出を促す
ための支援外交と見られます。
一方巨額な資金でインフラ整備や人材育成でアフリカ全体に大きな影響力を強めて居る中国に
対抗して遅まきながら巻き返しを図ろうと言う意図が感じられます。
対中国政策は何も尖閣諸島だけではなく大きく云えば日本叩きもすべて中国の世界覇権の問題
が絡んでいてそんなに単純なものではありませんね。
中国のアフリカへの食い込みは決定的なもので他の國が入り込む隙がないとさえ云われて居ます。
中国は急成長する自国の経済や13億の人民を守るためには世界中から富を集めてより以上の
発展しか生き残りの道はありません。
そのため欧米が個々の企業でアフリカ開発にかかって居るの対し、中国は国家が中国共産党共々
巨額な中国銀行の資金を活用し、アフリカの政府と合同でインフラ事業をしその代償に豊富な鉱物
資源やエネルギィー資源を手に入れて来ました。
中国とアフリカには「中国・アフリカビジネス会議」が設立され緊密な事業計画が煉られ実施される。
現在アフリカ35ケ国でインフラプロゼクト行われていて特にアラゴン・ナイゼリア・スーダンと兎角
問題が多い國に集中して居るとか。
何しろインフラに投資する資金は世界銀行が準備する金額を遙かに超えて120億米ドルと云われ
巨額なもので邦貨に換算すると1兆円を超える額です。
此に対して安倍首相は積極的平和主義を説きアフリカ地域情勢安定に積極的に関与すると正攻法
で、日本経済成長に繋げる新幹線・道路建設に日本企業が参加出来る様に環境を作ると云う。
日本は此までどちらかと云うと人道的見地で結果を期待しないアフリカ支援事業でした。
しかし此は全く捨て金と云われても仕方ない支援事業です。
アフリカのためにはなっても、日本のためには余り効果が少ないとさえ云われて来ました。
今回は見直して見返りがあるアフリカ支援に切り替えるのでしょうか?
そう言った意味からも今回の安倍総理のアフリカ訪問は注目に値するのでは・・・