食品に毒薬を混入させて不特定多数の人を殺す又は恐怖をあたえると云う事は
テロリストの常套手段と云われています。
日本では帝銀毒殺事件に始まり、戦後最大の食中毒1480名を出した雪印乳業
事件・グリコ森永事件・和歌山毒入りカレー事件、中国毒入り餃子事件等があるが
、作業工程ミスや個人的鬱憤晴らしと云う面も指摘出来ます。
が今回のアクリフーズの農薬混入事件は余りにも謎が多すぎます。
当初は作業途中に誤って混入されたのではないかと云われて居たが,どこにも
その形跡はなく、これは何者かによって故意に混入された疑いが持たれました。
どうも製造ラインでなく包装過程で混入された疑いが持たれた。
群馬工場の従業員300名から聞き取り調査を行ったがどうもさっぱり判らない。
製造ラインは1階2階に分かれ5種類を製造ラインは8つで製造しています。
現在農薬混入が確認されたのは2階のコロッケ・フライ1階のピザだけです。
着替える作業服にはポケットがなく農薬を持ち込む事は不可能に近い。
又ラインでは作業工程が細分化され衣を作る・油で揚げる・フリーザで急速冷凍する
と多人数の人が流れ作業で行って居るので少しでも手を休めたらラインが止まる
ので作業途中での混入はあり得ないとなった。
包装についても1階と2階は別で30人が組みで3交代で行いとても混入は無理と
思われる。」
農薬マラチオンが確認されたコロッケ・フライ・ピザともに作業ラインが違い、混入された
日時が異なりそれも現在確認された9個だけと云うのも不可思議な事です。
特定の人たちが複数であちこちのラインに立って日や時間を異なってマラチオンを
適当に混入させた事になりこれは不可能な事と思われます。
現在13都道府県で苦情が出ていますが、はっきり農薬混入が確認されたものは
少ない様です。
だが工場で履き替える靴の底から数人の人にマラチオン成分を含む薬品が見つかった
と云う情報もあって余計謎が深まってきました。
いずれにしても原因究明は急いで行うべきですが、今回の事件で会社の対応にも
大変問題が多かった様だ。
まずお客から異臭があると苦情があって、農薬混入を確認して発表・商品自主回収
まで約1ケ月放置され時間がかかった事。
会社側は当初作業途中にペンキ等が混入したものと軽く考えて居た事。
食品から検出された濃度が基準値の150倍と云うのに、子供が1度に60個位
食べないと体に影響はないと軽く発表した事です。
勿論これは指摘され会社側が、引っ込めて謝罪しました。
会社の責任者が事を軽く考えて居た様だ。
この事件の謎と同時に会社側の姿勢も追及されるべきでは・・・