日々好日

さて今日のニュースは

若者使い捨てのブラック企業何処まで放置するのか?

2014-01-16 08:15:35 | Weblog

企業の利潤追及のため手段を選ばず将来を担う若者を食い物にするブラック企業は
社会問題となって注目を浴びていますね。

ブラック企業を摘発する労働監督官「ダンダリン」と云う奇想天外な女性労働監督官の
活躍がテレビドラマになる妙な時代です。

違法な時間外労働・上司が部下を虐めるパワーハラスメント・セクハラ等や若手を
酷使してあっさり使い捨てる此を多用して居るのがブラック企業と呼ばれます。

厚労省は問題ありと云われる全国5000の事業所を対象に労働基準法に基づく初の
集中監督を実施しました。

結果は約82%が残業代未払い等の法令違反が確認されたとの事。
特に九州沖縄地区では約85%の法令違反が見つかり全国平均を上回って居た。

これは弱い立場の労働者が企業側から会社の存続に関わると無理強いされれば、断る
事が出来ない事と、明日からの生活に困る事等で大手を振って横行しています。
それに企業側が、これは従業員の自主的申し出で断れなかったと云われれば深く
追及出来ませんね。

企業側が手を変え品を変え過酷な事を仕掛け其れに耐えた者のみが生き残ると云う
システムは矢張り異常ですね。

昔の日本の企業は「仕事が人を育て、人が企業を育てる」と人材を大切にしました。
しかし今は目の先の利潤を上げない、会社役員も明日がないので、体裁の良い事
ばかり云って居られません。

リストラで経費削減、非正規社員採用・コスト主義・成果主義の徹底等々で日本も
グローバル化で世界企業に伍して行くため欧米方式に切り替えです。

その先にあるのがブラック企業です。

企業の生き残りのために選択と聞こえは良いが、手前勝手の理論に過ぎません。

此を根絶やしためには優秀な労働基準監督官増強が望まれますね。

現在全国430万事業所に、労働監督官は約3000名と言われ、今後は労働問題
取り組む弁護士・NPO・それに労働組合との連携も求められます。

特にこの頃は、企業の提灯持ちに成り下がった労働組合の奮起が望まれます。

 


2014年春闘に経団連デフレ脱却好機とベア容認か?

2014-01-16 06:53:47 | Weblog

先日米倉経団連会長後任に榊原新会長が選出されたばかりの経団連だが、2014年春闘の
指針となる「経営労働政策委員会報告」を発表しました。

景気回復にある現状を、デフレ脱却の最大のチャンスと捉えて、企業業績改善改の一環として
賃上げを考える事を強調した。
又同時に給与の底上げに繋がるベースアップも6年振り容認した。

安倍政権は経済政策の成長戦略の重要な部分として労働者の所得アップを挙げてそのため
企業優遇策を提示し実行に移そうとしています。

ただ此に対して企業側は、4月の消費税増税による景気の中折れ等を警戒し腰が重い様です。

今回経団連が此に協力の姿勢を示したのは大変意義があると思われます。

現在連合は春闘で定期昇給分を確保した上、ベースアップ1%以上要求を決定しています。

自動車・電機等幅広い業種の単産が一斉にベアを求める方針との事。

これで双方の方針が決まり2014年春闘は事実上スタートとなる。

問題は4月の消費税増税で景気の中折れを防ぐ規模の賃上げが実現出来るかです。
幾ら賃上げしても消費税増税をカバ出来ないなら賃上げの意味がない。

今回の報告書には賃上げ・ベースアップ・定期昇給・一時金も含まれるが、あくまで自社の
支払い能力に基づいた判断で決定する原則は固守を強調しています。

横並び一律アップは否定して居るので賃上げを繞る各単産毎の労使交渉は激しいものが
予想されます。

経団連が各企業毎支払い能力に応じた賃上げを行うのは容認すると云う事で、ベア含みの
賃上げをしなさいと云ったのではありません。

又中小企業の労組が掲げるベア分5000円要求に対しては、此は大手を上回る金額とし
支払い能力を有する中小企業のみに限定されると指摘した。

今年の春闘は政府の意向に添つた結果が出せるのか?

今年は企業毎格差のある賃上げが実現する様ですね。