年金受給者にとっては、年金運用は一番の関心事です。
厚生年金積立金を運用して居る厚生省所轄の独立行政法人年金積立金管理運用機構は
15年度年金積立金運用成績を厚労省に報告した。
それによると15年度は8月の中国政府人民元切り下げて起きたチャイナショックを
諸に受け株安となり7~9月期の損失は7~8兆円となった。
15年度は株価が不安定で株安傾向にあって相対的には5兆円の運用損となった。
これには阿倍首相が経済成長戦略の一端に巨額な年金積立金を利用しようとする政策
が大きく関わって居ます。
年金運用はこれまで安全優先で国債投資が60%で株式投資は25%の割合だった。
これが阿倍政権の意向を組んで、債券が35%で株式が50%に変えられた。
より多くの利益を望むのはよい事ですが、其れはまたそれだけリスクが増える事と
なります。
今回は其れが裏目に出て5兆円もの損失となった。
現在年金積立金は140兆円が運用されて居て、日本経済には大きく影響を及ぼす
威力を持つ存在となって居ます。
運用についてはシロウトの我々が口出しするものではないが、何とか損失の出ない
運用を願うだけです。
因みに運用成績公表は今まで7月初頭となって居たが今年は7月29日公表となった
との事で、野党からは参院選絡みではないかと疑惑が出て来たとか。
今年は保有株の銘柄も公表される予定とかで、どのような銘柄を購入しているのか
興味が持てますね。