世界中で日本の電柱の多さと実に複雑に入り組んだ電線の配線具合は世界の七不思議の
一つとさえ言われて居ます。
処がロンドン・パリ等は、無電柱化が100%進み街角で電柱は見かけないとの事。
無様な電柱は町の美観を損ない、いざ災害発生となると倒れて道を塞ぎ、災害救済車の
障害になり、又倒れた電柱は危険です。
それなのに日本の無電柱化はたったの9000KMで全体の1%に過ぎない。
東京都でさえ東京23区の無電柱化は7%に過ぎない。
政府は2020年までに東京の無電柱化を20%達成させたいとの意向で、東京都の
小池知事もはっきり言明して居ます。
ただ問題はそう簡単ではない。
まず電線の地下埋蔵には共同溝を構築せねばなりません。
工事費が土木・電気工事で1KM当たり4億円かかるそうです。
是を地上の電柱にすると1km当たり2000万円で済むそうです。
この経費を国が持つのか?自治体?電力会社・NTT・CTV?それとも土地所有者?
それに今も毎年7万本が建て続けて居る。
それは宅地造成・道路建設・太陽光発電等の新電力会社送電のため現在3500万本が
使われているとの事。
それに電線等の共同溝は道幅2・5メートル以上が条件だか、日本には狭い道路が多くて
共同溝が作れない。
本格的にかかるには新しい街造りで通りを作りなおさねばなりませんね。
そこまで遣れるかですね。
確かに電柱の地下埋蔵が進めば街はすっきりして災害時電柱倒れによる問題は解決するが
一方災害時等で地下に障害が起きた時地下を堀起こさねばならず回復に時間と金がかかる
と言う問題が起きて来ます。
矢張り日本は電柱が立って居るのが原風景で、なくなればなんか寂しいですね。