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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

おれに関する噂

2010-09-12 21:14:28 | 読んだ本
筒井康隆 昭和53年 新潮文庫版
きのうの続き。って、星新一を続けようかと思ったんだけど、きのう採りあげた文庫本の帯に「幻想文学館 星・小松・筒井フェア」なんて書いてあったのを見て、筒井康隆にしてみた。
(その3人を並べることがフェアとして成立するのかどうか、私にはよくわからないけど。)
持ってるのは昭和59年の19刷。北杜夫や星新一を読んでたのよりは、すこし後だな。こっちのほうが、ブラックだったりエロチックだったりするから、ちょっと後で丁度よかったんだけど。
筒井康隆は、とかくファンが多くて、ものすごくメジャーな作家だと思うんだけど、確かにいろんな人から「面白いから、読んでみ!」って言われた気がする。でも、私はそれほど多くは読んでない。
なんかねー、面白いんだけど、何て言うかな、読後感がスッキリとしないんで、読もうとしないんですよ、個人的な趣味としては。
後味がわるいっていうのかな、モヤモヤとかイライラが残る。もちろん、それが狙いであって、それが快感な人もいるんだろうけど。
収録作は、「蝶」「おれに関する噂」「養豚の実際」「熊の木本線」「怪奇たたみ男」「だばだば杉」「幸福の限界」「YAH!」「講演旅行」「通いの軍隊」「心臓に悪い」
表題作「おれに関する噂」は、ある日突然、テレビや新聞が、何の変哲もない一般人である「おれ」について報道を始めるという、シュールというか、何というか、すごい話。
コメント
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