四方田犬彦 1998年 晶文社
また、四方田犬彦の随筆に戻ることになったんだが。
タイトルは、枕草子の一章「心ときめきするもの」から来ている。
“心ときめきする”を何と現代語訳にするかはよくわからないんだけど、私の持ってる本では“胸のどきどきする”ってなってる。“ときめき”のほうが語感がいいよねぇ。
で、この本は、著者の好きな対象について書いたものだけを選んで、編集されたエッセイ集ってことになる。
枕草子にならって、なにかをリストにするって手法をなぞってみたというとこらしい。もちろん、冒頭で枕草子については採りあげていて
>『枕草子』という書物は、読む者に大きな知的悦びを与える。人に侮られるもののリスト。ノスタルジアをそそるもののリスト。先の遠いもののリスト。絵に描くと見劣りするもののリスト。見るとたいしたことはないが、漢字で書くと仰々しいもののリスト…。
とかって書いてある。
この本に“愛するもの”としてリストにされてるのは、いっぱいある。
宮沢賢治、山田耕筰、アリラン、オデュッセウス、シンデレラ、ジョナス・メカス、李光洙、フェルナンド・ペソナ、スウィフトと牧野信一、葉山三千子、長井勝一、吉岡実、稲垣足穂、深沢七郎、山口椿、矢川澄子、巌谷國士、丸尾末広、陳凱歌、山田風太郎、ベルナルド・ベルトリッチ、アレン・ギンズバーグ、セルゲイ・パラジャーノフ、メルクリウスの切手、バッハの無伴奏チェロ組曲、などなど。
ちょっとは知ってるものもあるけど、知らないもののほうが多い。映画が専門なので、そっちに関する話題も多いけど、見たことないものばっかり。でも、まあ、愛情をもっているものについて、その魅力を語ってる本は、読んで面白いことが多い。
また、四方田犬彦の随筆に戻ることになったんだが。
タイトルは、枕草子の一章「心ときめきするもの」から来ている。
“心ときめきする”を何と現代語訳にするかはよくわからないんだけど、私の持ってる本では“胸のどきどきする”ってなってる。“ときめき”のほうが語感がいいよねぇ。
で、この本は、著者の好きな対象について書いたものだけを選んで、編集されたエッセイ集ってことになる。
枕草子にならって、なにかをリストにするって手法をなぞってみたというとこらしい。もちろん、冒頭で枕草子については採りあげていて
>『枕草子』という書物は、読む者に大きな知的悦びを与える。人に侮られるもののリスト。ノスタルジアをそそるもののリスト。先の遠いもののリスト。絵に描くと見劣りするもののリスト。見るとたいしたことはないが、漢字で書くと仰々しいもののリスト…。
とかって書いてある。
この本に“愛するもの”としてリストにされてるのは、いっぱいある。
宮沢賢治、山田耕筰、アリラン、オデュッセウス、シンデレラ、ジョナス・メカス、李光洙、フェルナンド・ペソナ、スウィフトと牧野信一、葉山三千子、長井勝一、吉岡実、稲垣足穂、深沢七郎、山口椿、矢川澄子、巌谷國士、丸尾末広、陳凱歌、山田風太郎、ベルナルド・ベルトリッチ、アレン・ギンズバーグ、セルゲイ・パラジャーノフ、メルクリウスの切手、バッハの無伴奏チェロ組曲、などなど。
ちょっとは知ってるものもあるけど、知らないもののほうが多い。映画が専門なので、そっちに関する話題も多いけど、見たことないものばっかり。でも、まあ、愛情をもっているものについて、その魅力を語ってる本は、読んで面白いことが多い。
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