SMAPの香取さんが孫悟空に扮している西遊記の2回目の放送がこれからある。我々の世代は、どうしても、夏目雅子、堺正章、西田敏行、岸辺シローの配役で、ゴダイゴが音楽を担当した西遊記を思い出してしまう。強烈なキャラだった。それとは、ちょっと様子が違うのだが、高視聴率を記録している。今日発行の”読売ウィークリー”を読んでいたら、同じような感想の記事があった。世代間ギャップというのだろう。でも、娯楽と割り切ってみれば、面白い。昔のと見比べてみたいのだが、DVD未発売のようで、頭の中の記憶との比較しかできないが。
本当の西遊記を全部(岩波文庫)読んだことのある人は、少ないと思う。私は、2冊にまとめられた文庫本(光文社文庫)を読んだが、それでも冗長に感じられた。暴力表現もすさまじい(水滸伝といっしょ)。
西遊記は、三蔵法師のインド(天竺)へのお経を求めて旅をする、唐時代の旅がベースになっているのだが、その後伝説化し、西遊記が書かれたのは、ずっと後の明の時代であるから、実話とは相当かけ離れているはずだ
その中で、孫悟空が芭蕉扇で燃えさかる山の炎を消す話は、トルファンの火焔山がモデルになっていることは明らかだ。当時、高昌国がトルファンにあり、三蔵法師がそこで説法した話も、大唐西域記に記されている。
上の写真は、火焔山を奥に入ったところにあるベゼクリク千仏洞近くの、孫悟空一行の像です。孫悟空が、先頭で、周りの様子を伺っているポーズをとっています。三蔵法師、猪八戒、沙悟浄が続いています。
下の写真は、火焔山遠景です。燃え盛る山と呼ぶにふさわしい姿です。