かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

西遊記その4

2006年01月19日 | China・Mongolia


三蔵法師は、敦煌に滞在し、そこからインドに向け、出国したと伝えられています。当時、唐の国を出ることは違法でしたので、脱国と言った方が適当かもしれません。
敦煌は、莫高窟が有名ですが、当時三蔵法師が訪れたかどうかは定かではありません(たぶん、絶対訪れたと思いますが)。当時の敦煌の町は、今の町の位置とは少しずれていて、現在は、貧しい家と畑が続く寒村になっています。沙州故城と呼ばれる遺跡が残っていますが(上の写真)、その他には、何も残っていません。大々的に発掘すれば、まだいろいろ出てきそうな気もしますが。
当時の町の中心部と思われる所には、白馬塔があります(下の写真)。これは、三蔵法師より前の時代に(4-5世紀)、仏典を翻訳した、クチャ出身の鳩摩羅什が、敦煌で亡くなった白馬を弔うために建てた塔だと言われていますが.....
鳩摩羅什と三蔵法師(玄奘)は、仏教東伝のキーマンだったことは、間違いありません。ちなみに鳩摩羅什の訳を”古訳”、玄奘以降の訳を”新訳”と言うそうです。

コメント
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