かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

クメール彫像

2006年05月23日 | Cambodia・Myanmar・Laos
今日の朝日を見ていたら、クメール王朝の彫像が6世紀ぶりに自分の顔と再会したとの記事が載っていた。
9世紀前半の作で、頭部と両腕が欠けた状態で見つかった彫像が、パリのギメ東洋美術館に展示されていたのだが、遺跡の保存に努めた米国の元カンボジア大使が74年にカンボジアからプレゼントされた頭像がこの胴体のものと合致したのだという。かなり奇跡的だ。15世紀に寺院が破壊された時に、頭部が切られたらしい。
この彫像の方は、バコン寺院(下の写真)で、見つかったものという。

一方、頭部もバコン寺院の別の区域から見つかったものといい、ほぼ間違いないのだろう。ヒンドゥー教と、仏教が入れ替わる中で、また王朝が変わる中で、これらの神々の像は、多くの被害を受けてきた。写真を見る限り、まさに一級品のクメール彫像のようだ。

頭のないクメール彫像といえば、バンコックのタイシルク王で、謎の失踪を遂げたジムトンプソンの家に飾られている彫像を思い出す。この彫像は、タイのカンボジアに近い地域で、見つかったものだったと思う。見事なものだ。

この頭像もどこかにこっそり保管されているのか、まだどこかに埋もれているのか。
みんな表に出てくれば、意外とマッチングするものが他にもあるかもしれない。

パリのギメ東洋美術館は、いつか是非訪れたい美術館だ。フランスの統治下にあったインドシナ半島のお宝が、たくさん展示されている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする