かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

都市横浜の半世紀

2006年05月29日 | Yokohama ( Japan )
有隣新書から、都市横浜の半世紀という本が出た。まじめな本だが、できるだけ優しく書かれている。横浜の政治、経済にかかわる人はもちろん、横浜の歴史に興味のある人とか、横浜のことなら何でも興味のある人にお勧めだ(当たり前)。バランスよく、網羅的に書かれている。私は、昭和40年代からの縁だが、それでも、フムフムと懐かしく感じる件(くだり)がたくさんある。
この本を読むと、文明開化以来の横浜の発展の様子がよくわかるのだが、横浜は、その近代都市としては長い歴史の中で、2回壊滅的な被害(退歩)を被っている。
関東大震災と横浜大空襲だ。
横浜の歴史的な建築物が、ほとんど昭和初期の建築なのは、関東大震災でそれ以前の建物が殆ど崩壊してしまったせい。歴史的建築物が中区の一部に集中しているのは、横浜大空襲の時に、横浜がほとんど焦土化した中で、米軍が将来の統治に使える建物を残すために故意に空襲をしなかったせいだ。米軍の統治時代、横浜の主要な地区は、ほとんど接収され、米軍の日本統治の中心となった。
今日は、その横浜大空襲の日。61年前のことになる。生き証人も、少なくなっており、この記録を、意識して、きっちり残していかなければならない。
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