”上海クライシス”という本を読んだ。”北京炎上”が、チベット問題を起点にしているのに対し、”上海”の方は、ウィグル地区のイスラム問題を起点にしている。(写真の)ウルムチが、物語りの出発点だ。
いずれも、現在の中国の格差問題が、中国共産党独裁政権を危機に陥れるというストーリー。
”上海クライシス”では、それに、上海の領事館員自殺事件を絡ませて、最後は、....
ノンフィクションが微妙に絡んでいるところが、この手の小説の面白いところだが、自爆テロ実行者が、イスラム原理主義者の洗脳による被害者というトーンで貫かれているのは、興味深かった。
神風特攻隊の攻撃を、パイロットのせいにする人は、少ないだろう。同じ構図かもしれない。