今度は、小沢さんが辞意表明。どう落ち着くかわかんないけど、どっちもどっち!
国民が求めているのは、日本の今と将来を、よりよいものにしていく政治。ますます小泉待望論が出てきてしまいそうだ。いっそ、小泉さんに、民主党の党首になってもらおうか!少なくとも、小泉さんが小沢さんの立場だったら、強引にでも、政策協調を進めるべきところは進めて、進めないところは進めないで、次の選挙での大勝利をめざしただろう。この騒ぎが、民主党へのせっかくの追い風に、水を差したのは、間違いない。
アメリカでは、CITIBANKのCEOにルービンさんがなった。あれだけ、オーソドックスな人が、CITIBANKという、収益追求をとことん求められる組織で、どのような舵取りをするのか注目したい。
不思議の国のM&Aという本を読んだ。ついこの前まで、日経にいた牧野さんとうい方が書いた卒業論文的な本だ。この本を読むと、新聞紙上をにぎわしているM&A(合併や買収)が、いかにグローバルな視点で見れば不思議なものかということが、具体的にわかる。
ハゲタカという言葉で象徴されるように、買収する側は悪者に扱われることが(特に日本では)多いが、会社の(法律的な)オーナーである株主にとって、何がメリットなのか、日本ではほとんど論じられることがない。現経営陣に対する漠然とした信頼感やら、同胞意識やらが、現状維持を選択させていると本書はいう。島国根性と言ってはいいすぎか。その典型的な証拠が、具体的な金額を示さないでM&Aが論じられる事が、日本では多いことにあるという。海外ではありえない。
自分の持っているものを買いたいと誰かが言ってくれば、”ちなみにいくらで?”と聞くだろう。例え、売る気がなくても。そして、その価格が、現在の株価の1.3倍だったらどうするだろう?もし、いつまでも価格を示さなければどう考えるだろう?
これだけグローバル化が進んだ世の中で、日本流を貫くのは、考え物のようだ。成熟した日本で、そして、これから調達より投資が重要になるかもしれない日本にとって、どっちがいいのか、よく考える必要があると感じた。
そういった意味で、マスコミの責任は大きい。是非、M&A騒ぎの後の、後日談を定期的に報道して欲しい。本書によれば、現時点では、買収に応じていた方が、株主にとって得だったケースが圧倒的のようだ。もちろん、株価全体が低迷していることも背景にあるが。