先週の朝日の”アジアの街角”は、ダラムサラ<インド>だった。ダライラマ14世が亡命している。
恥ずかしながら、私がこの町の名を知ったのは、チベット旅行中。ガイドのお兄ちゃん(H/P内では、万一のことを考えて、パンダ君と名づけた)が、ダラムサラで勉強したことを自慢していた時だ。写真は、ヤンパチェン温泉で、オンボロランクルの横にたたずむガイドのお兄ちゃん。
その時は、その意味がわからなかったのだが、帰って調べたらすぐわかった。彼にとっては、それがチベット人としての誇りだったのだ。そして、現体制に不満を持っていることの意思表示だったのだ。本当に彼が、ダラムサラで修行を積んだのか定かではないが。
ダライラマ14世に関する本を読むと、ダラムサラに彼が落ち着くまでの苦難の道は並大抵ではなかった。そして、それから47年(私の生まれた年に亡命し、翌年ダラムサラに亡命政府を置いたからわかりやすい)、亡命生活を続けている。
先月ダライラマ14世が、ブッシュさんと会談したり、表彰を受けていたりしていた。もう結構いい年だ。私の母と同い年だからこれまた覚えやすい。まだ、元気に、活動されている。
中国も、もうそろそろ帰国させてあげられる余裕ができたのではないのかな。それとも、まだ小説”北京炎上”の世界が懸念されるのかな。オリンピックに合わせて帰国させてあげたらどうか。
少なくとも今のダライラマ14世は、中国からの独立を望んではいないようだ。世界も、チベットが独立しようとすることにより、不安定な世の中になるのを望んではいないだろう。勿論、ブータンみたいになれたら理想だろうが、チベットは、大国だし、そこまで後戻りも、できないだろう。
記事によれば、1万6千人のチベット難民が、ダラムサラに暮らしているという。