かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ビートルズと旅するインド、券\と神秘の世界

2007年11月16日 | India・Sri Lanka・Nepal・Bhutan・Uzbekistan
”ビートルズと旅するインド、券\と神秘の世界”という本を読んだ。”Travel in India with The Beatles. The world of Performing Arts and Mystery "という英題がついている。題名からして、癖っぽい。

この本の著者である井上さんという方は、倦蛯ナロックバンド活動をし、卒業後インドに留学し、声楽を学び、東大から博士号をもらい、現在某大学の教授をやっているという。かなり徹底している(いわゆる変人?)。この本は、こういう経歴の人しか書けない奥深い本だと思う。特に後半は、インドの宗教や音楽に関するディープな内容なので、ついていける人は少ないだろう。

この本を読んでまず思い出したのは、ビートルズがインドに目覚めたきっかけは”HELP”だったことだ。映画の中で、インドをヒントにした小道具がたくさん使われていて、ジョージが、はまったのだ。

話は、それるが、週末に新”HELP"を見た。すばらしく綺麗にリマスターされており、音も、盛り上がる場面(歌や戦闘シーンなど)になると、5.1CHになり、私のAV設備にはもったいないような完璧さだ。通常版でかまわないので、ビートルズに興味のある人は、是非、新”HELP"を見てみてほしい。おまけDVDには、製作関係者のインタビューがあるが、本当に楽しい撮影だったようだ。

井上さんによると、”HELP"で出てくるカイリ教団は、インドのカーリー女神が題材であることに間違いないという。このカーリー女神は、アスラ(阿修羅)との戦いで、怒り心頭に達したドゥルガーが、眉をしかめると、額が割れて、登場し、アスラを食らったのだという。この話は、それから延々と続くのだが、割愛。この手のインド神話は、本当にすごすぎるというか訳がわからない。インディジョーンズの二作目である魔宮の伝説に出てくる教団も、同じモチーフ。私は、もちろん、インディジョーンズの大ファンでもある。

ビートルズとインドとの関係をこれだけ詳しく述べた本は例がないのではないか。この本は、世界で通用する?



ちなみにこの写真は、スリランカのホテルでのインド音楽の演奏(バイオリンの演奏場面ですいません)。私の唯一のインド音楽の生体験。インド音楽に初めて出遭ったのは、バングラデシュのコンサートの映画を見た時だった。訳がわからなかった。ジョージの追悼コンサートでも、インド音楽が演奏されたが、そのリハーサル風景の場面で、インド音楽には、楽譜がないと言っていた。本書によると、楽譜はあるようだ。どちらが本当なのだろう。

この本にもアジャンター石窟の写真が載っていたので、私が行った時の写真もついでにどうぞ。


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